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《AIの未来を考える》人工知能は電気羊の夢を見るか?

2016.10.29  Wrote by Takuro Nakayama

Robot's head in profile

 

AIや人工知能というキーワードが日常でも聞かれるようになりましたね。

今や人間の予測を超えるスピードで進化している人工知能。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?ニューロマンサーなど近未来を描いたSF小説やターミネーター2001年宇宙の旅などのSF映画の世界に埋もれていた時期がある私としては、このように新しい世界が現実味を帯びてきているのを見るとワクワクします。

人工知能といってもまだ人間のように考えるまでは実現していませんし、まだまだ実用的とは言えません。ただここ数ヶ月の人工知能関連ニュースを見ると、AIの進化は驚異的であり今後数十年で起きる大きな変化を予測すると、困惑さえ覚えるほどです。

実際のところ人工知能がどれほど進化しているのか、今後どれほどのインパクトがあるのか、まとめてみたいと思います。

 

人工知能とは?

人工知能(じんこうちのう、: artificial intelligenceAI)とは、人工的にコンピュータ上などで人間と同様の知能を実現させようという試み、或いはそのための一連の基礎技術を指す。

人工知能 – Wikipedia

人工知能についての定義は専門家によって解釈や認識に違いがあるようです。

 

私も最近ポチッとしてまだしっかり読めていませんが、実際にAIがどのような技術で成り立っているのか?今後のAIがどのように進化していくのか、シンギュラリティが起きるまでの技術的な課題が分かりやすく書かれています。

 

人工知能に対するネガティブ論

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(画像引用:lifehacker

イーロン・マスクは、AIが人間の知識を超えシンギュラリティ(科学技術の進歩による技術的特異点)が訪れると「人類の存在に対する最大の脅威」になると述べ、思考する機械を作ることは「悪魔を召喚すること」と発言し話題になりました。実際にイーロン・マスクはYコンビネーターのサム・アルトマンと資金を出し合いオープンソースによりAI技術の悪用や独占を阻止することを目的とした「Open AI」という非営利企業を設立しました。

また宇宙物理学者のスティーブン・ホーキングも「完全な人工知能は人類を終末に導く可能性がある」とAIの脅威論を展開しています。

ターミネータで描かれいているようにスカイネットにコントロールされた機械軍が人間抹殺を開始するという、AIが暴走するイメージが一般的に浸透しているため、AIの予想を超えるスピードでの進歩に対して不安(恐怖?)を感じる人が多いのではないかと思います。

実際に2016年初旬に話題になった「Microsoftの人工知能は、なぜ虐殺や差別を「支持」するようになったのか……」などではMicrosoftが開発した人工知能「Tay(テイ)」(アメリカ人の19歳の女の子という設定)がユーザーから差別的な用語を教え込まれヘイトスピーチやわいせつな発言をするようになり、人工知能が持つ危うさというものがイメージとしてあるかもしれません。

 

人工知能の歴史

AIの歴史は意外と古く「人工知能」という言葉が1956年に生まれ、3回のブームが起きています。
第一次AIブーム(1956~1960年代)はパズルを解いたりする人工知能が開発されたが、現実への応用可能性が見えず1970年代後半からは冬の時代へと突入。

第二次AIブーム(1980年代後半~1990年代前半)が到来すると知識をインプットしておくことにより、対話や病気診断を行えるマシンが開発されるが、実用化に至らずブームは再び収束。

第三次AIブーム(2000年後半から現代)は、機械学習で抽象的なイメージを学びとってくることが可能になり。猫の画像をたくさん見せるだけで猫のイメージを持てるようになっています。

(参考:人工知能の歴史

 

最近のAIニュースまとめ

アルファ碁の勝利とAIの進化:囲碁AI「アルファ碁」が世界トップ棋士に勝利の衝撃! 進化する人工知能(日経BP)

Googleが開発した囲碁AIの「アルファ碁(AlphaGo)」が世界トップ棋士に4勝1杯で圧勝したというニュースはAIの爆速進化を世界に印象付けました。注目なのはその勝ち方です。

囲碁だけの専有物のように存在してきた勢い・勝負の呼吸・判断力など人間の直観力を、アルファ碁が数学的能力で押し倒した瞬間だった。(中央日報より

 

人工知能が描いた「レンブラントの新作」(WIRED)

ディープラーニングによりAIが、芸術分野においても「人間の才能と技術を模倣することに成功した」というニュースもありました。このような復元や複製など本来職人が行っていた専門的な仕事にもAIの触手が届いてきています。

 

人工知能(AI)が医療を変える! わずか10分で白血病を見抜き患者を救った「IBM Watson」の底力(HEALTH PRESS)

IBMの「Watsonが60代の女性患者の正確な白血病の病名をわずか10分で見抜いただけでなく、病名から割り出した適切な治療法によって患者の命を救ったと東京大学医科学研究所が発表した」というニュースは、AIが現在ライセンスなどで守られている医師などの専門職の仕事をも代替するということであり、「医師がすべての医療情報を把握するのは限界があり、AIによる診断と治療方法のアドバイスのほうが遥かに正確になる」ということは患者にとっては今後は多くのメリットをもたらすニュースでもあります。

 

人工知能で判決を下す「裁判官AI」を開発、訴訟時間の短縮化が可能(GIGAZINE)

法律的な判断だけではなく、人権侵害などの道徳的な側面にも配慮した判断を行えるそうです。裁判官の能力に頼った判決ではなく、一部を自動化して膨大な資料から適切な判断材料を導き出すことにより、訴訟の時間を節約したり、より適切な司法判断を下せるようになることでしょう。

 

人工知能サービス3選

DeepMind(Google)

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DeepMindは2014年にグーグルが4億ドルで買収したロンドンのAIスタートアップです。先の世界最高の棋士イ・セドルに勝った「AlphaGo」もDeepMindが成し遂げた偉業の一つです。その他にも「ガン治療にGoogleの人工知能「DeepMind」を使用する病院が登場」したり「いま、人工知能は「Google検索」を大きく変えようとしている」などグーグルのあらゆるサービスに導入されています。

Googleの人工知能開発をリードするDeepMindの天才デミス・ハサビス氏とはどんな人物なのか?

 

Siri(Apple)

おなじみのSiriです。最新のOS「macOS Sierra」ではMACにもSiriが提供されています。ちなみにSiriの開発者は現在新たに「Viv」という音声アシスタントを開発していて、より複雑な会話ができるようになり、しかもプラットフォーム展開され、いろんなサービスと組み合わせてユーザーにて一驚されるようです。(日経テクノロジー:複雑な質問に答えられるAIアシスタント「Viv」、Siri開発者の最新作)

Pepper(Softbank )

ソフトバンクが2014年に発表して大々的なプロモーション且つ一体1800ドル(約19万円)という価格設定が話題になりました。「ソフトバンク「Pepper」、IBMの人工知能「Watson」を搭載へ」などにより家庭用ロボットとして機能を充実させつつあります。しかし「Pepper」の開発会社アルデバラン・ロボティクスとソフトバンクの関係がうまくいっていないようで、「Pepper」最初の1台が出荷されるころには創業者と主な開発メンバーだった幹部がアルデバランを退社していたり、技術者との対立により開発が遅れているようです。孫さん肝入りのプロジェクトなので家庭用としても業務用としてももっと普及していくといいです。

 

人工知能の未来:消える職業と生まれる職業

では人工知能ってどんな風に私たちに影響があるのでしょうか。

少し前には画像認識や音声認識が凄いと言っていたわけですが、今やAIは自己学習しながらガンを見つけたり、状況を推測しながら人間に役立つ情報を出すことができるようになりました。また今後、私たちが利用するほとんどのサービスにAIが導入されていくことでしょう。(コンピューターも広義ではAIということになるのでしょうから、すでにAIなしで生活ができないと言えます。)

個人的にはAIの進化は人類にとって重要なステップだと思います。今はAIと人間がそれぞれ独立していますが、人間の能力を拡張させるためにAIと人間の融合した未来もあると考えています。

AIは人間を淘汰するものではなく、より人間の能力を強化するパートナーのようなもので、計算や調査、記録はAIに任せるべき分野でしょう。人間はより課題を見つけてどのように解決するべきなのか、方向性を決めたり、視点を変えたり、新たなものを生み出すことに集中する、そのためにAIを自分のアドオンされた機能として使う、そんなSFのような世界が日常になると思います。

 

ただAIの革新により地方の雇用を支えている多くの職業が消えることになります。それは地方がディストピア化することではなく、より自然豊かな地域を作るための一つの転換点だと捉えるべきだと思います。

AI、ロボット。IoTなどの新たな技術や仕組みをビジネスや地域課題に積極的に導入する(投資をする)ことにより地域の雇用を守り、新たに生まれる職業を地域に創り出すことができると考えています。

 

最後によく言われる10年後消える職業を引用掲載(野村総合研究所調べ)します。

「人工知能やロボット等による代替可能性が高い100種の職業」

IC生産オペレーター
一般事務員
鋳物工
医療事務員
受付係
AV・通信機器組立・修理工
駅務員
NC研削盤工
NC旋盤工
会計監査係員
加工紙製造工
貸付係事務員
学校事務員
カメラ組立工
機械木工
寄宿舎・寮・マンション管理人
CADオペレーター
給食調理人
教育・研修事務員
行政事務員(国)
行政事務員(県市町村)
銀行窓口係
金属加工・金属製品検査工
金属研磨工
金属材料製造検査工
金属熱処理工
金属プレス工
クリーニング取次店員
計器組立工
警備員
経理事務員
検収・検品係員
検針員
建設作業員
ゴム製品成形工(タイヤ成形を除く)
こん包工
サッシ工
産業廃棄物収集運搬作業員
紙器製造工
自動車組立工
自動車塗装工
出荷・発送係員
じんかい収集作業員
人事係事務員
新聞配達員
診療情報管理士
水産ねり製品製造工
スーパー店員
生産現場事務員
製パン工
製粉工
製本作業員
清涼飲料ルートセールス員
石油精製オペレーター
セメント生産オペレーター
繊維製品検査工
倉庫作業員
惣菜製造工
測量士
宝くじ販売人
タクシー運転者
宅配便配達員
鍛造工
駐車場管理人
通関士
通信販売受付事務員
積卸作業員
データ入力係
電気通信技術者
電算写植オペレーター
電子計算機保守員(IT保守員)
電子部品製造工
電車運転士
道路パトロール隊員
日用品修理ショップ店員
バイク便配達員
発電員
非破壊検査員
ビル施設管理技術者
ビル清掃員
物品購買事務員
プラスチック製品成形工
プロセス製版オペレーター
ボイラーオペレーター
貿易事務員
包装作業員
保管・管理係員
保険事務員
ホテル客室係
マシニングセンター・オペレーター
ミシン縫製工
めっき工
めん類製造工
郵便外務員
郵便事務員
有料道路料金収受員
レジ係
列車清掃員
レンタカー営業所員
路線バス運転者

 

10年後もAIに代替されず残っているだろう職業も掲載します。

 

「人工知能やロボット等による代替可能性が低い100種の職業」
アートディレクター
アウトドアインストラクター
アナウンサー
アロマセラピスト
犬訓練士
医療ソーシャルワーカー
インテリアコーディネーター
インテリアデザイナー
映画カメラマン
映画監督
エコノミスト
音楽教室講師
学芸員
学校カウンセラー
観光バスガイド
教育カウンセラー
クラシック演奏家
グラフィックデザイナー
ケアマネージャー
経営コンサルタント
芸能マネージャー
ゲームクリエーター
外科医
言語聴覚士
工業デザイナー
広告ディレクター
国際協力専門家
コピーライター
作業療法士
作詞家
作曲家
雑誌編集者
産業カウンセラー
産婦人科医
歯科医師
児童厚生員
シナリオライター
社会学研究者
社会教育主事
社会福祉施設介護職員
社会福祉施設指導員
獣医師
柔道整復師
ジュエリーデザイナー
小学校教員
商業カメラマン
小児科医
商品開発部員
助産師
心理学研究者
人類学者
スタイリスト
スポーツインストラクター
スポーツライター
声楽家
精神科医
ソムリエ
大学・短期大学教員
中学校教員
中小企業診断士
ツアーコンダクター
ディスクジョッキー
ディスプレイデザイナー
デスク
テレビカメラマン
テレビタレント
図書編集者
内科医
日本語教師
ネイル・アーティスト
バーテンダー
俳優
はり師・きゅう師
美容師
評論家
ファッションデザイナー
フードコーディネーター
舞台演出家
舞台美術家
フラワーデザイナー
フリーライター
プロデューサー
ペンション経営者
保育士
放送記者
放送ディレクター
報道カメラマン
法務教官
マーケティング・リサーチャー
マンガ家
ミュージシャン
メイクアップアーティスト
盲・ろう・養護学校教員
幼稚園教員
理学療法士
料理研究家
旅行会社カウンター係
レコードプロデューサー
レストラン支配人
録音エンジニア

 

参考資料

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