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「実験思考」(著:光本勇介)読みました

2019.05.03  Wrote by Takuro Nakayama

  

 

「CASH」や「Stores.jp」などのサービスを作り出してきた光本さんの本がNewspicksから送られてきたので、勢いで読みました。

以前イベントでもお聞きした内容を思い出しながら、一見突飛もないアイデアの裏側で思考されている要素などを垣間見ることができました。ZOZOTOWNの前澤さんやDMMの亀山さんからも一目置かれる光本さんの時代を見る力と、そこを突っ込む力はなかなか日本人離れしているが、そこには合理的な判断がしっかり入っているのも興味深いです。

以下に個人的に気になった部分をピックアップします。

 

違和感をスルーしない

マスサービスを作りたいという光本さんは、普通の人が感じる「マスの人たちの感覚」を知る様にしているということでした。あまりテクノロジーに詳しすぎたり、特定のコミュニティに属してそれに引っ張られると普通の人の感覚とズレてしまうので、「マスの人たち」が触れているサービスやニュースを「普通の生活者」として感じる様にするのです。そしてそこで感じる違和感というものをスルーせず深掘ることがビジネス感覚を研ぎ澄ます要素になるというのです。

確かになるべく専門的だったり一点を集中的に突き抜けるというのがベンチャーの戦略だったりするので、そうなるとAirbnbやUberのようなマスサービスの発想は生まれないですよね。技術者が技術の範囲や業界の常識の範囲で仕事をしようとしていたらイノベーションは生まれないわけで、起業家も自分の知っている範囲を一旦リセットして、なるべく市場や世界の動き、一般ユーザーの生活を観察しそこで感じているPainや違和感を知るということが大事だと思いました。

 

「思考停止」の時代になっていく

世の中が便利になりレコメンドエンジンやパーソナライズ、サブスクリプションにより全てのサービスが自動フローでフィジカルなパーツを何も動かなくてもサービスが提供されるようになります。予算や好み、期限を設定すれば思考せずに最適なものが目の前に並ぶという時代が近づいてきており、そのような単純に受け身で生きている状態を光本さんは「ゾンビ」と表現していると思います。人間として劣化していくのか、それともよりクリエイティブな所に投資して進化していくのか、自分の働き方や生き方を選択する時代が訪れると思います。その時にサービスを作る側にいるのか、ゾンビのようにアプリの言うままに「衣食住」を決める側になるのか、、、いろんな意味で面白い時代になるなと思います。

 

この本自体が「本の価格を自由に読者に委ねてみたら、定価で売った場合より儲かるのか?」という実験をやっているようでkindleでは無料で読むことができるようです。QRコードから自分で面白かった分だけ払えるようになっています。

そんな風にいろんなことを実験思考で自分の楽しみとして挑戦する姿勢は非常に刺激になりました。

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