デジタル化においてUI/UXの重要性が高まる3つの理由

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デザイン・アートがビジネスの中心に

デジタル時代になってアートやデザインはビジネスにとってもとても重要なファクターになっています。シリコンバレーなどではMFA=美術学修士と呼ばれる人たちの需要が高まっていると言います。GoogleやAmazonなどではMBA(経営学修士)などより重要なポジションや待遇で採用が進んでいるということです。
もはやビジネスが論理的な思考だけのビジネス論だけでは、物質的に豊かで品質の高いサービスや商品をグローバルに選べる時代で、人間の感性や美意識といった無意識下での消費者ニーズを既存概念の中では捉えることは難しい時代です。

モノからサービスへ

デザインやアートなどを取り入れることがビジネスにおいてグローバルトレンドになっているのは明らかです。
特に既存ビジネスがデジタル化する中で、いわゆるいろんな商品がサービス化しています。
例えばトヨタ自動車は自動運転によるシェエアリングサービスの台頭を踏まえ、カーメーカーからカーサービスのプラットフォーマーにビジネス転換を進めています。UberやAirbnb、Netflixは独自のデバイスやモノを持つことなく、アプリケーションのUI/UXによりそれぞれ巨大なマーケットを創っています。
モノからサービスに消費者のニーズが変化している中で、UI/UXはサービス利用をする最大の選択要因です。もし車を購入した後で「思ったより燃費が悪い」「広告で見たより安っぽい」「メーカーの対応がよくない」ということが分かったとしても、ある程度大きな予算が動いてしまっているので、すぐに買い換えるということは通常は難しいですよね。
しかしシェアリングサービスの場合、すぐ別の車に変更したり、サービスをやめることが簡単になります。つまり企業は売って終わり、ではなく、サービス品質を常に消費者の期待値に合わせて提供しなければならず、広告イメージだけではいずれユーザーをつなぎとめて置くことは難しくなります。

UIとは?

ユーザインタフェース(英: User Interface, UI)または使用者インタフェースは、機械、特にコンピュータとその機械の利用者(通常は人間)の間での情報をやりとりするためのインタフェースである。ユーザインターフェース/ユーザインタ(ー)フェイス/ユーザーインターフェ(イ/ー)スなどの表記ゆれが見られるが、本記事では「ユーザインタフェース」で統一する。ユーザインタフェースは以下の手段を提供する。-wikipediaより引用

人間とデジタルデバイスをつなぐものを一般的にUIと呼びます。
例えば銀行のATMなどは幅広い世代の人が、デジタルデバイスに慣れている人も、全く慣れていない人でもお金を引き出せるようにUI設計がされています。
Webやインターネットでは、パソコンのブラウザに表示される画面やスマートフォンのアプリの画面などをUIと呼び、Webデザインやアプリデザインなども総称してUIと呼ぶことが多いです。単純に表層的なビジュアルデザインだけではなく、動線などの設計や構造などの部分を含む場合もあり、その辺がDTPなどと異なる部分だと思います。

UXとは?

ユーザーエクスペリエンス(英: user experience)とは、人工物(製品、システム、サービスなど)の利用を通じてユーザーが得る経験である。しばしば「UX」と略される[1]。「ユーザー経験」「ユーザー体験」などと訳される。-wikipediaより引用

デジタル時代にとても重要なのがUX、いわゆるユーザー体験です。UXは結果的にユーザーにどんな体験を提供できたか?ということであり、ユーザーの主観が重要です。UIがかっこよくてもUXが良いとは言えません。例えばレストランで料理の見た目(UI)が美しくても、料理そのものの味やレストランの雰囲気(UX)の印象が良くなければユーザーは2度とそのお店に積極的に足を運ばないかもしれません。
UI/UXの改善はあらゆるサービスのデジタル化が進む中で、多くの企業が取り組まなければならない喫緊の課題だと思います。

今後UI/UXの重要性が高まる3つの理由

1.ビジネスに与えるインパクトの大きさ

ただデザインをかっこ良くすればブランディングになるということではなく、デザインそのものがビジネスに与える影響度が高まっています。ボタンの色や形、大きさにより購買行動が変わるため、WebではA/Bテストやバナーなどのクリエイティブの変更を頻繁に実施します。
例えばYahoo!のTOPページの検索窓の大きさを1px変更するだけで1日数億円の影響が生じるということです。1px単位の話がビジネスに与えるインパクトを考えると、すごいと思いませんか?

2.UI/UXがサービス品質に直結する

モノのサービスの場合、ユーザーは実際に使って見ないとサービス品質を知ることができません。しかしデジタル時代であればサービス品質が気に入らなければ、すぐ別のサービスを使えば良いということになります。Huluが気に入らなければnetflixを使えばい良いですし、Yahoo!オークションが面倒臭ければメルカリを使えば良いのです。
サービス品質に満足してもらえなければユーザーは簡単にサービスから離脱してしまいます。そして競合サービスも乱立しているし、ネットの情報から比較することが容易になっているため、常にユーザービリティを改善する必要があります。
例えばネットショップの場合、既にAmazonやZOZOTOWNなど優良なサービスを知っているユーザーが多い中で、動線や使っている決済プラットフォームも変化しています。その中で自社のネットショップを数年放置し改善せずに。他社が同様のサービスが出てきてそちらの方が使いやすいとしたら、あなたはどちらを使うと思いますか?
技術やユーザビリティの質が日々上がっている中で、使いにくいサービスであれば使いやすいサービスにすぐ代替されてしまうのです。

3.デジタルでは企業規模の大小ではなくUI/UXで選ばれる

リアルプロダクトやリアル店舗の場合、企業の資本力がそのまま反映され、多くのチャネルを持っている企業が強く、小資本の企業がその中で勝ち抜くのは難しいかもしれません。しかしWebやスマートフォンのアプリでは、大企業のアプリもスタートアップのアプリも同じアプリストアや検索エンジン上に並びます。
デジタル上では企業の大きさではなく、サービスのユーザビリティやデザインなどのUI/UXが勝敗を決めます。例えばsnapchatは企業としてfacebookよりはるかに小さいですが、アメリカの10-20代の中では最も好まれているSNSになっています。またGoogleに比べてNetflixは小さい企業ですが、NefflixはYoutubeより視聴時間が長い映像プラットフォームになっています。

UI/UXにおける地方の課題

WebやインターネットにおいてUI/UXが重要であったように、今後増えるデジタルデバイスやプラットフォームにおいても、デザインやユーザビリティというものがより重要になっていきます。しかも技術やトレンドのようなものの進化も激しく、その業界にいる人でも情報をキャッチアップしてくのが容易ではありません。
日本ではあまりデザインやブランディングなどがビジネスの中であまり重要視されない傾向があると思いますし、特に地方においてはその傾向が顕著です。デザインやUI/UXに対するビジネス決裁者の意識を高めていく情報発信が必要です。
最初に書いたように。現在グローバルなトレンドの中には確実にUI/UXがビジネスの中の重要なファクターであり、それなしで事業を語ることはできません。しかしあらゆるサービスでデザインやユーザビリティへの依存度が高まる中で、その文脈を語ったりコンサルティングできる人がそもそもいないということも課題であります。

UI/UXデザイナー募集

クラウドットではビジュアルデザインだけではなく、構造や技術など総合的な視点でUI/UXを捉えて、地方の価値あるサービスや商品の持続的ブランディングと市場価値の創出を支援したいと思います。
またそのためのUI/UXデザイナーを常時募集しております。興味がある方は当社のエントリーフォームからご応募ください。
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