【2025年5月】ジョニー・アイヴ、デザインの哲学について語る/FIgma、Config 2025で新機能リリースetc…

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テクノロジーやマーケティング、トレンド、カルチャーなどのニュースをMonthlyで紹介する本シリーズ。2025年5月に社内で話題になったTOPICをダイジェストします。Weeklyで更新を予定していきます。

Appleの元デザイン責任者であるジョニー・アイヴ、デザインの哲学について語る


stripeセッションで、Appleの元デザイン責任者であるジョニー・アイヴにインタビューを行っています。ジョニー・アイヴがシリコンバレーの進化、デザインの哲学、イノベーション、そしてクリエイティブな仕事へのアプローチについて語っています。

シリコンバレーの変化について

  • Macを見て「私たちが作るものは、私たちが誰であるかの証となる」「私たちの価値観を表す」と強く感じた
  • 当時は「人類に奉仕するという、極めて強い目的意識」と「純粋な高揚感」があった
  • 現在の多くの企業のアジェンダは「お金と権力によって動かされている」

価値観

  • デザインとは「散らかりを取り除く」ことではなく、物の「本質を簡潔に表現する」こと。「魂のない、無味乾燥な製品」にならないように。
  • ユーザーは洗練されており、製品に込められた「注意深さ(carefulness)」あるいは「不注意さ(carelessness)」を感知する能力がある
  • 「明確な価値観・機能的な要求を満たすだけでは不十分、ユーザーを単なる消費者ではなく、学習し、変化し、影響を受ける人間として捉えることが重要
  • 機能しないものはたとえ見た目が良くても「醜い(ugly)」
  • イノベーションとは「物事を前に進めようとすること」であり、「違うこと」や「既存のものを壊すこと」ではない
  • 製品の細部をデザインする際に、その体験を良くしようと努めることには「何か精神的なもの」がある。それは、箱を開けた人が「誰かが自分のことを気にかけてくれた」と感じる瞬間だ

組織について

  • デザインがもたらす楽しさ(delight)や喜び(joy)などは、数値化できないので軽視される傾向があるが、「測りやすいから重要だ」という考えは危険
  • 速度と品質のどちらかを選ぶのではなく、「驚くほど効率的に」働きながら「息をのむような品質」を生み出す方法を追求すべき
  • 組織の規模拡大に伴い、個人の好みや判断を維持する難しいが、常に「自身の原則、価値観、動機」に焦点を合わせ続け、「妥協しないこと」を明確にすることが重要
  • クリエイティブチームの運営において最も重要なのは「チームそのもの」
  • Appleのデザインチームには、「お互いのために朝食を作り合う」という文化(習慣)があった
  • 実践する側は素晴らしい心境( lovely place)に置かれ、他の人々のことを自分自身よりも気にかけるようになり、作る側には脆弱性(vulnerability)を、受け取る側には感謝(gratefulness)が生まれ、これが「かなり素晴らしい文化を定義し始める」
  • これは「人々が欲しいものを作る」というビジネス戦略とは異なり、「チームのための戦略」
  • 意見を表明したがっている人々が、多くのアイデアを台無しにしている。意見はアイデアではない
  • 良いアイデアは「静かな場所、静かな人」から生まれるため、意見を言いたがるよりも「静かに耳を傾けること」が不可欠
  • 無機質なオフィスではなく、誰かの自宅のようなリラックスできる環境がいい
  • デザインの対象である「人々」が実際に生活する環境を体験することで、より人間的な配慮や視点が促される
  • 製品に「気遣い(care)」を込める

技術革新と社会的な責任

  • 美しさは時間をかけて進化するもの
  • バウハウスの家具デザイナーたちは新しいチューブを曲げる技術に興奮し、それを多用したため、初期の家具はチューブを曲げること自体に焦点が当たっていた技術革新の速度が危険であり、社会がそれを消化し、適応するための構造や時間が足りていない。特にソーシャルメディアの潜在的なについては、AIほど初期に議論されていなかった
  • ・仕事を通じて互いへの関心や気遣いを実践し表現することは「特権」

FIgma 、Config 2025で新機能リリース

Figma’s big AI update takes on Adobe, WordPress, and Canva

Figma Config 2025

FigmaのConfigイベントでは、ウェブサイト構築、AIコーディング、ブランドマーケティング、デジタルイラストレーション向けの4つの新製品が発表されました。

Figma Sites

Figma Designと連携するウェブサイトビルダー 、AIコード生成機能は今後数週間内、CMSは今年後半にリリース予定

Figma Make

Figmaのプロンプト型AIコーディングツール
説明や既存のデザインに基づいて、実用的なプロトタイプやアプリを構築できる

Figma Buzz

チームでブランドのテンプレート、スタイル、アセットを作成でき、マーケターはそれらを使用してメール、ソーシャルメディアの投稿、広告などを迅速に作成できる。テキストプロンプトを使用して、スプレッドシートから情報を取得して数千枚の画像アセットを一括作成することも可能。

Figma Draw

Adobe Illustratorの簡易版。多様なブラシ、テクスチャエフェクト、ベクター編集ツールが含まれており、製品デザインプロジェクト向けのスケーラブルな画像やロゴを作成が可能。

  • フロントエンドは UI 実装より パフォーマンス最適化・ブランド統一性の保守・セキュリティ に比重が移る
  • AIエージェントが解析→AB テスト→自動レイアウト更新という高速サイクルで改善する世界線へ
  • 小チーム+AI が共同作業、ユーザー入力に合わせて UI を即時生成する、静的ページは減少

SpaceXはテキサス州南部に都市「Starbase」を作る

Residents of SpaceX’s Starbase launch site vote to incorporate as a city

  • テキサス州南部のSpaceX Starbase発射サイト周辺の住民が、「Starbase」という新しい市として自治体化することを圧倒的多数で可決(賛成212票、反対6票)。
  • 住民の多くはSpaceXの従業員とみられる。
  • 市長と2名のコミッショナーも選出され、いずれも現・元SpaceX社員が無投票で当選。
  • SpaceXは既に道路・インフラ・教育・医療の提供を行っており、今後はカウンティ(郡)から新市への権限移譲を進め、発射時に近隣のビーチや州立公園の閉鎖権限も得たい考え。
  • イーロン・マスクは自身のSNS「X」で「Starbase、Texasは本物の都市になった」と発言。
  • Starbase市の公式Xアカウントは「市になることで、宇宙開発に携わる人々のための最良のコミュニティ作りが進む」とコメント。

SpaceXの発射基地周辺が「Starbase市」として自治体化し、今後はより自律的な運営と宇宙開発コミュニティの形成が進む見通しです。

レディー・ガガの無料コンサートに250万人動員

Lady Gaga’s Free Concert on Rio’s Copacabana Beach Draws a Record-Breaking 2.5 Million People

レディー・ガガの無料コンサートに250万人動員し女性アーティストによるコンサート史上最多動員を記録しました。この記録はこれまでマドンナの160万人動員を塗り替えました。12年ぶりのブラジル公演は、リオデジャネイロ市が招待しています。

コーチェラでのヘッドライナー公演も印象的でしたが、レディー・ガガは単純なポップスターではなく、文化的・社会的なメタファーとして存在しているのではないかと感じています。
そのファッションと音楽には、儀式的なものを感じ、神話的、超越的な演出はその存在性を強化している気がしています。


今、宗教への回帰、推し活やファンダムの大衆化、陰謀論が強化されている現状などとつながっていて、不安定な時代における、安全で祝祭的な居場所となり、トランプ政権における、政治的混乱や社会的不平等さに対する抵抗として「カリスマ性」が強化されていると考えられます。
「21世紀のマドンナ+アンディ・ウォーホル的存在」と言われるように、現代アートや政治、ファッション界など複数領域にまたがる「文化的なアイコン」として受け入れられている側面があるのではと思っています。

Microsoftののリポジトリ内のコードの30%はソフトウェアによって書かれている

Microsoft CEO says up to 30% of the company’s code was written by AI

2025年4月29日、Meta主催の開発者会議「LlamaCon」において、MicrosoftのCEOサティア・ナデラ氏は、同社のコードの20~30%がAIによって生成されていると明かしました。この発言は、MetaのCEOマーク・ザッカーバーグ氏との対談中に行われ、ナデラ氏はプログラミング言語によってAI生成コードの割合が異なることを指摘し、Pythonでは進展が見られる一方、C++では進捗が限定的であると述べました。

また、MicrosoftのCTOケビン・スコット氏は、2030年までに全コードの95%がAIによって生成される可能性があると予測しています。

このような動向は、GoogleやMetaなど他の大手テック企業にも共通しており、AIがソフトウェア開発プロセスにおいて重要な役割を果たす時代が到来していることを示しています。

※本記事では一部でClaude、ChatGPT、Midjourney、DALL-E3などの生成AIを活用して作成しています。

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