【Vol.1】ブロックチェーンとは何か?通貨の仕組みや国家の形を変えると言われる技術とは?

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Knower(s)コーディネーターの原です。
クラウドットはWeb制作会社ですが、私はエンジニアでもなければ、Webディレクターでもありませんし、特別WebやITの知識があるわけでもありません。
そんなIT素人な私がいま、個人的な興味から調べているのが「ブロックチェーン」
先月も代表の中山が以下のような記事を書いています。
参考:【初心者のためのブロックチェーン】通貨領域を超えたイノベーティブなテクノロジーが実現する未来とは?

2008年、金融危機に世界が晒されているなか、突如としてサトシ・ナカモトと名乗る謎の人物(またはグループ)が、発行にも管理にも国が関与しない暗号通貨「ビットコイン」を用いた、P2P(ピア・ツー・ピア)方式の新しい電子通貨システムの概要について記した論文を発表し、このベースとなっている技術がブロックチェーンです(よく分からないですよね)。

最近出版された「ブロックチェーン・レボリューション」を書いたドン・タプスコットはTEDという世界的なカンファレンスにも登壇しており、エストニア政府はこの技術を公共サービスに広く応用する事を公言しています。

この事からも「ブロックチェーン」が世界から注目されていることが推察できます。

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画面の向こうには誰がいる?

インターネットが発明されて以来、未だに解決されていない問題のひとつに、「オンライン上のアイデンティティ」があります。
これは、インターネットで安全な取引をする際に、取引相手が信用に足る人物かどうかを銀行や政府など、信用に足る(と一般的に思われている)第三者機関に問い合わせて、教えてもらわなくてはならず、私たちは、安全な取引のために、第三者機関に重大な個人情報(わかりやすいのがクレジットカードの情報)を委ねなければなりません。
中央の、重要な個人情報を握っている何者かのお墨付きを得なければ、インターネット上での安全な取引はできないのが今の現状です。これはよく考えると自分の大切なプライバシーを、他者に委ねる行為で、この仕組みの欠陥を示す好例が、大企業による個人情報の流出と言えます。

中央管理ではなく、分散型台帳

情報が中央で管理をされている現在のシステムに対し、ブロックチェーンは一線を画します。

ブロックチェーンとは、「オープンソースで信頼のプロトコル(=通信の仕組み)をベースとする世界中に分散された(あらゆる取引履歴を記した電子)帳簿」の事を意味します。
この技術の上では、不正をすること自体が難しいので、中央の第三者機関に信頼保証をしてもらわなくても端末間で、安全な取引が可能になる点が画期的だと言われています。

ブロックチェーンの特徴は以下の3つです。

①分散されている(中心となるデータベースが存在しない)
②パブリックである(誰でも見流事ができ、データの正しさを検証できる)
③高度なセキュリティ(取引を記した帳簿の改ざんには相当な労力が必要なため事実上改ざんは不可能と言われている)

この技術は、これまでの金融、通貨の仕組み、民主主義のあり方まで変え得るとまで言われており、各国こぞってこの技術への理解を深めようとしています。

ブロックチェーンの真骨頂:ビットコイン・モデル

ブロックチェーンの真骨頂は、サトシ・ナカモトの考案した「ビットコイン・モデル」だと言われています。
ビットコインといえば、ビットコインの取引所を運営していた「MTGOX(マウントゴックス)」の破綻事件で、よくない印象を持っている方も多いのではないでしょうか?

ビットコインとは、実物ではなく、サーバーに保管されているわけでもないバーチャルな通貨のこと。
ビットコインの存在を証明するデータはブロックとして記録されています。
ブロックとは、一定時間内に行われた取引データをひとつの塊にしたもので、新しいブロックが過去のブロックの後ろにどんどん追加され鎖のようにつながっていくことから、ブロックチェーンという名前がつけられました。

国が発行と管理に関与せず、安全で分散型台帳に取引が記録されるビットコイン。

では、このビットコインはどこから生まれ、ビットコイン・モデルとブロックチェーンは社会にどのようなインパクトを与えるのでしょうか?
それは次回紹介したいと思います。

参考図書

ブロックチェーン・レボリューション ――ビットコインを支える技術はどのようにビジネスと経済、そして世界を変えるのか

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