テクノロジーやマーケティング、トレンド、カルチャーなどのニュースをMonthlyで紹介する本シリーズ。2026年4月に社内で話題になったTOPICをダイジェストします。Weeklyで更新を予定していきます。
- StripeがAIエージェント専用のウォレット機能をローンチ
- Cloudflareがエージェント向けの本番環境へのデプロイできるサービスをリリース
- Twitterの創業者であるJack DorseyがAIによる新しい組織構造の変化を公開
- YCパートナーのDiana Huがネイティブ企業を構築するためのプレイブックを紹介
- Hollywoodの雇用崩壊
- SpaceXがCursorを実質買収
- サンリオは自社ゲームブランド「Sanrio Games」を立ち上げる
- AppleはJohn Ternus氏を次期最高経営責任者(CEO)に指名
- 企業がこのような政治的なスタンスを明確に発信
- ヒューマノイドロボットが北京ハーフマラソンで人間を追い抜く
- ソウルの複数劇場で一般観客向けにAI字幕グラスが使われ始めている
- Anthropic Labs、Claude Designをリリース
- Claude Managed Agentの構築は「まだ考えられていないプログラム」のためのシステム設計
- WSJ、「お金を払う価値のあるビデオジャーナリズム」を作るために戦略を刷新
- Anthropic、Opus 4.6比で大幅向上したClaude Mythosの「一般公開は行わない」
- ミラ・ジョヴォヴィッチがAI記憶システムをオープンソース公開
- Open AIがAI時代に合わせた政策提言の文章を公開
- Tim Cockが語る、AppleとSteve Jobs
- CSSを使わずにアルゴリズムでUIを構築する時代へ
- Space X、週内に上場申請予定
- Pop Martの株価急落
- Open AI、Soraをサービスクローズ
- NVIDIAのCEOであるJensen Huangが、AI革命における同社の役割や経営哲学を語る
StripeがAIエージェント専用のウォレット機能をローンチ

- AIエージェントに代理購入をさせて、決済の最終承認権はユーザーが常に持ち続けられる「エージェント向けウォレット」。
- ワンタイム仮想カードを発行しエージェントに渡すのでエージェントに情報は秘匿される
- エージェントが購入しようとすると、即座に通知
- Linkアプリ上でエージェントの支出リクエストを「承認」または「拒否」できる
- 購入履歴の管理
情報の秘匿はStripeのサーバー内で完結しアクセス制御によって保護されるようです。
エージェントに対する報酬を考えるとStablecoinやCrypto決済も入ってくることが想定されます。
エージェントが経済を駆動させる要素が少しづつ現実化されていると感じます。
Cloudflareがエージェント向けの本番環境へのデプロイできるサービスをリリース
Agents can now create Cloudflare accounts, buy domains, and deploy
- エージェントがCloudflareアカウントを作成し、有料サブスクリプションを開始し、ドメインを登録し、すぐにコードをデプロイするためのAPIトークンを取得できるサービス
- Stripeと共同設計した新プロトコル「Stripe Projects」を通じて実現。
いよいよAIエージェントがクライアントになる時代が本格化しそうだなと感じました。
Twitterの創業者であるJack DorseyがAIによる新しい組織構造の変化を公開

From Hierarchy to Intelligence
- ローマ軍は限られた通信網で、距離を越えて何千人も管理するために、入れ子状の階層的指揮系統を作り出した
- プロイセンは個人の天才に依存しないシステムが必要と考え、参謀本部(中間管理職)を作った
- アメリカの鉄道会社は500マイル以上の鉄道網を管理するため、世界初の組織図を作った
- フレデリック・テイラーは仕事を専門タスクへ分解し管理する機能別ピラミッド組織が生まれた
- 戦後企業グローバル化により、機能別設計のスケール限界が顕在化し、マトリクス組織の知的枠組みが導入された
- 人類は組織の規模が大きくなると、階層が増え、情報流が遅くなる、という根本問題は解けなかった。
- Blockは企業運営について継続更新される世界モデルであるCompany World Modelと顧客現実から解を動的生成する知能システムとなるCustomer World Modelになる
- 人の役割は3つに集約される。IC:構築と運用を担う専門家。DRI:課題横断オーナー。Player-Coach:作りながら人を育てる人。
- 恒久的中間管理層は不要、調整はシステムが担う。
- 難しい移行であり、多くは壊れるだろう。
- あなたの会社は、何を深く理解しているのか。この理解は日々深くなっているのか。
- AIは会社強化するのではなく、会社の本質を明らかにする。
人類はあらゆる組織の形を模索してきましたが、AIはその前提を変える構造変化であることを、歴史を辿りながら言語化しています。AIによって組織の本質が露わになるというのは本質的でもあり一方で怖さも感じました。もしかしたら多くの組織はこの移行ができない可能性があります。そう思いながらAIをどのように組織にインストールするのかを深く考える必要があるなと感じました。
YCパートナーのDiana Huがネイティブ企業を構築するためのプレイブックを紹介
The Playbook For Building An AI Native Company
- AIネイティブ企業は、AIを「ツール」ではなく、企業が稼働するための「OS」とすべき
- 組織全体のあらゆる情報をAIが学習できるようにする(会議の録画、DMの最小化、社内のあらゆる指標のダッシュボード化など)
- 一人のエンジニアが従来のチームに匹敵する「1,000倍(あるいは1万倍)のエンジニア」になれる
- 人間のミドルウェア(中間管理職)を排除するほど、企業のスピードは向上する
- 今後の従業員の役割は3つのタイプに絞られる
- 1. 実際にモノを作り動かす実行者
- 2. 結果責任を持つ人物
- 3. 自らAIを駆使リーダー
- 採用人数ではなく、AIの「トークン使用量」を最大化することが重要
- 不快に感じるほど高額なAPI利用料を支払うことを厭うべきではない
- 初期段階のスタートアップは制約がなく、最初からAIを中心にシステムや文化を設計できるため、大企業の1000倍のスピードで行動できる
AIネイティブな企業はAIが制約なくコードを書き続けるられる環境構築が必須だなと感じました。
Hollywoodの雇用崩壊
See How Hollywood’s Job Market Is Collapsing
Hollywoodの雇用は2022年ピークから約30%減少しているようです。
背景
- Peak TVの終焉
- 制作の海外流出(Runaway Production)
- YouTube / TikTok型コンテンツへの視聴移行
- スポーツ放映権高騰で予算圧迫
- AIと制作自動化による人員圧縮圧力
- 特に打撃を受けているのは中間層クリエイティブ労働者(編集、美術、セット、照明、衣装、制作管理など)
要因
- 2015–2022は “Peak TV”のStreamingバブルが終了。量のゲームから効率ゲームへ
- 制作そのものが国外へ移動し、Hollywoodの空洞化
- 競争相手はもうスタジオ同士ではなく、YoutubeやTIkTokなどのCreator economy
ミドルレイヤーの雇用が崩壊しているのは、今後の知識労働全体の未来にも起こると思います。
動画産業の中心だったハリウッドが、メディアもクリエイターも分散化していく中で、過去の栄光や美意識に無意識に引っ張られていると、自律的に変化できない状況を創り出してしまいます。
今後、いろんな産業で起こることなので、変化することに意識的である必要があると思いました。
SpaceXがCursorを実質買収
- 2026年内に600億ドルで買収できるオプション、もしくは100億ドルの支払いを前提とした提携
契約としてSpaceXが最終的な決定権を持っておりCursorは拒否できないということなので、事実上のCursor買収とも言える今回の提携。
コーディング能力が低いことで体制を入れ替えてゼロベースでAIを構築するxAIが、世界最大級のColossusスーパーコンピューターを提供し、巨大計算資源を求めていたCursorがAIコーディングノウハウと開発者を提供することにより、OpenAIやAnthropicに対抗する勢力を目指すAI戦略だと思います。
Open AIの買収を蹴ったCursorが、SpaceXと組むことにはやはり、技術というより計算資源のボトルネックが顕著になってきていることを示しています。
AIコーディング市場がなぜ重要かというと、デジタルは最終的にコードで実行されるため、AIコーディングは実行レイヤーを担う技術であり、Webアプリ、画像生成、動画生成も裏側は全部コードだから、この領域の精度を上げないとせっかく大きな計算資源を持っていても意味がないと思います。
上場を控えているSpaceXの市場価値を上げるためにも、最速でOpenAIやAnthropicに追いつくためにも、今回のディールはElon Muskらしい第一原理思考の発想による提携だと思いました。
サンリオは自社ゲームブランド「Sanrio Games」を立ち上げる

サンリオ、初の自社ゲームブランド始動 開発・販促費100億円投資・3年で10タイトル展開へ
- 2026年秋にNintendo Switch/Nintendo Switch 2で「サンリオ パーティランド」を世界同時発売
- 今後3年間で10タイトル程度の展開する計画
AppleはJohn Ternus氏を次期最高経営責任者(CEO)に指名
アップル次期CEOにターナス氏、ハードウエア責任者 クック氏執行会長に
- iPhone、iPad、Mac、Apple Watch、AirPods、Apple Vision Proなどのハードウェアエンジニアリングチームを統括
- 新しいハードウエアデバイスに注力する方針と見られる
- Apple製品群にAIをどう統合するかが課題
- Tim Cookは会長として就任
兼ねてより伝えられていたように、節目のタイミングでTim Cockの後任としてAppleの成長に貢献してきた製品を生み出してきたJohn TernusがCEOに就任しました。Steve Jobsのイズムを知っているハードウエア部門の出身ということで、イノベーティブなハードウェアを生み出せるのか期待です。
企業がこのような政治的なスタンスを明確に発信
Palantirが改めてAlexander Karp(Palantir共同創業者・CEO)とNicholas Zamiskaの「The Technological Republic: Hard Power, Soft Belief, and the Future of the West」の22テーゼを抜粋を公式ツイート。
企業がこのような政治的なスタンスを明確に発信することに、時代の流れが確実に変わってきていることを感じます。
- シリコンバレーはその発展を可能にした国に対して道義的な恩義がある
- iPhoneは最高の偉業と言えるだろうか?私たちの生活を変えたが、同時に私たちの可能性に対する感覚を制限している可能性もある
- 国民に経済成長と安全保障をもたらす能力を持っている場合にのみ、文化や文明、支配階級の退廃は許される
- 自由で民主的な社会が勝利するには、道徳的な訴え以上のもの(ハードパワー)が必要
- 敵対勢力が開発を進めるのだから、AI技術開発の是非について、芝居がかった議論に時間を費やすことはない
- 戦争を決断する人々が、その結果を引き受けないシステムは、構造的に暴走するから、国民奉仕は全市民の義務であるべき
- 米海兵隊員がより優れたライフルを要求すれば、我々はそれを製造するべき
- 民間並みの報酬で優秀な人材が公共に貢献できる仕組みを作るべき
- 公職に身を投じた人々に対して、もっと寛容な態度を示すべきである。失敗・失言・矛盾した行動を断罪する現代の文化が、指導者の質を下げている
- 政治において公的領域と精神的領域を混同するべきではない
- 敵を打ち負かすことは、喜ぶべき時ではなく、立ち止まって考えるべき時
- 抑止力の時代の一つである原子時代は終焉を迎えつつあり、AIに基づいた新たな抑止力の時代が始まろうとしている
- アメリカは決して完璧ではないが、この国には地球上のどの国よりも多くの機会が存在する
- アメリカの力は、極めて長い平和を可能にした。少なくとも3世代、つまり数十億の人々とその子供、そして孫たちは、世界大戦を知らない。
- ドイツの無力化は、ロシア・ウクライナ戦争を引き起こしている。日本の軍事力増強なしにアジアの均衡は維持できない。
- 市場が機能しなかった分野で建設を試みる人々を称賛すべきだ。世間はイーロンマスクの壮大な物語への関心を嘲笑し、まるで億万長者はただ自分たちの利益を追求するだけの領域に留まるべきだと言わんばかりだ。彼が創造したものの価値に対する好奇心や真の関心は、基本的に無視されるか、あるいは薄っぺらな軽蔑の陰に隠れているのかもしれない。
- 政治家は暴力犯罪人命を救う問題に真剣に取り組むべき
- 公人の私生活が容赦なく暴露されることで、多くの才能が公職から遠ざかっている。実際には無能で空虚な人物が数多く残されている。
- 公の場での慎重さは有害である。何も悪いことを言わない人は、往々にして中身のない人だ。
- エリート層の宗教的信念に対する根強い不寛容には抵抗しなければならない
- 一部の文化は重要な進歩を遂げたが、他の文化は機能不全に陥り、退行的である
- 空虚で中身のない多元主義という浅薄な誘惑に抵抗しなければならない。何を包括するのか?
Alexander Karpはユダヤ系の父とアフリカ系アメリカ人の母を持つユダヤ教徒であり、幼少期には重度のディスレクシア(読字障害)というかなりのマイノリティです。抽象的・構造的な思考に長けており、哲学、法務、新古典派社会理論の博士号を取得しています。
社会主義者・マルクス主義者的立場を取り、資本主義者のPeter Thielと激しく議論していたKarpが、時価総額4,000億ドル超に達し、S&P 500入りを果たしたPalantir Technologies共同創業者・CEOというのも時代を感じます。
日本も名指しされていますが、彼の主張はあらゆる歴史的背景や構造が織り込まれているので、言葉尻を捕まえて安易な批判はあまり意味がないと思います。しっかり彼の思考をたどりながら、その意図を理解し、日本自身についても深い理解して、対話になりません。
個人的にも「インクルーシブ」というときに、何を価値ある「中核文化」として包括の対象とするのか?はしっかり考えないといけない喫緊の課題だと思います。
ヒューマノイドロボットが北京ハーフマラソンで人間を追い抜く
Humanoid robots race past humans in Beijing half-marathon, showing rapid advances
Honorが開発したこのマシンが世界記録よりも数分速い50分26秒で完走しました。
- 約40%が自律ナビゲーションで走行
- 2025年はほとんどのロボットが完走できなかった
- 人間の優勝タイムの2倍以上
- 中国は幅広い政策を実施してきた
イベントとしての盛り上がっただけでなく、興味深い点がいくつかあります。
- 1年前は遠隔操作で「走る」がゴールから、人間を超えて「自律的に走れる」へ完全にフェーズが変わっている
- 300台以上のロボット、26ブランド、海外の5カ国を含む100以上のチームが参加し、産業化テストベッドになっている
- 優勝したHonorは約1年前にロボット分野に参入
- 会場では、交通誘導員やコース清掃などの競技外で、ロボットが業務していた
「より速く走ることは、最初は意味がないように思えるかもしれないが、例えば構造の信頼性や冷却といった分野への技術移転を可能にし、最終的には産業用途への応用につながる」(Honorのエンジニア杜暁迪)
中国におけるヒューマノイドロボットの活用はかなり日常になっていることと、進化のスピードがスケーラブルなのは驚異的です。中国が戦略的に国内における技術競争の環境と世界的な標準化を両立させ、急速に固めてきていて現場がR&Dになっている。導入するかを1年検討する日本の今の製造業の構造ではとても勝てないと感じました。
ソウルの複数劇場で一般観客向けにAI字幕グラスが使われ始めている
With A.I. Glasses, Korea’s Theaters Hope for a K-Pop Moment
韓国の劇場関係者や文化当局は、AIグラスで言語障壁を下げれば、韓国の舞台作品をグローバルに広げられると見ている。根底には「翻訳上演そのものより、韓国語上演を維持したまま世界の観客に理解してもらいたい」という発想がある。「翻訳された韓国演劇」ではなく「韓国語のまま世界に届く演劇」を作ろうとしている。
日本でもローカルなエンターテイメント分野でもしっかり観光戦略を構築し、アクセシビリティの整備とテクノロジーを活用することにより、市場拡大を十分に見込めるということ。
Anthropic Labs、Claude Designをリリース
Claude Opus 4.7を搭載した高性能なビジョンモデルが対話でスライドやLPなどのデザインを作成しました。
コードの次はデザイン。とうとう来たか、という印象です。
Figmaの株価が落ちるなど衝撃はDesign業界全体に及び、これも大きなディスラプターだなと感じます。
A2UI的なインターフェースで、AIが推論でユーザーのテキスト入力を減らしているのも、これからのUIの流れ。人のやることは「作る」→「選択」ことが重要になるということだと思います。「作る」ということに意味があった時代から意味がなくなる時代で、わざわざ「作る」という人がやることがアートなのかもしれません。
フロアがDJの選曲によりセンスを感じるのと同様に、「選曲」は誰でもできるが、オーディエンスを「踊らせる」ことはユニークなスキルです。
日本人なら誰でも日本語を話せるし文章を書けるが、「小説」で人の心の細部を表現できる人は少ないと思います。
再利用したいプロンプトをチャット履歴から直接 Skills として保存
Claude Managed Agentの構築は「まだ考えられていないプログラム」のためのシステム設計

Scaling Managed Agents: Decoupling the brain from the hands
■前提:ハーネスの前提は陳腐化する
– ハーネスはClaudeが「できないこと」を補う前提を埋め込む
– しかしモデルが進化すると、その前提が不要になる
■ 今まで
– Session・Harness・Sandboxを1つのコンテナにまとめていた
– 課題:可観測性の欠如、障害分離不可、スケーラビリティ制約
– セキュリティ課題:非信頼コードと認証情報が同じコンテナにあり、プロンプトインジェクションなどで認証トークンが漏洩するリスクがあった
■解決策
– 脳と手を切り離す
– Session、Harness、Sandboxを仮想化
– それぞれが交換可能にした
■新しい設計
– 脳:Claude + Harness(意思決定)
– 手:Sandbox(実行)
– 記録:Session(イベントログ)
– 成果:p50 TTFT 約60%減、p95 TTFT 90%以上減
■コンテキストの課題と解決
– LLMのコンテキストウィンドウは有限
– 圧縮、メモリー、トリミングはいずれも不可逆な判断が必要
– 未来に何が必要か分からない
– 解決:セッションを外部にイベントとして保存
– 取得したイベントは、ハーネス内で変換、Claude のコンテキストウィンドウに渡される
■Many brains, many hands
– 1つの脳が複数の手を操るだけでなく、脳同士が手を受け渡せる
– 特定のハーネスに依存せず、必要なときだけ、必要な数のツールを使う
– Claude Codeも優れたハーネスの一つ
短期間にエージェント導入が可能になったClaude Managed Agentの新しい構造について、脳と手を切り離すことにより、メモリーの課題やセキュリティ課題を解決しつつ、モデルの進化に対して構造変化に強くなっています。
WSJ、「お金を払う価値のあるビデオジャーナリズム」を作るために戦略を刷新
Wall Street Journal video team recentres around ‘journalism that’s worth paying for’
- 今までYouTubeやLinkedInといったプラットフォーム外の動画収益に焦点を当てていた
- 動画チームは3割増やして65人にまで拡大し、自社のプラットフォーム上の読者に向けて情報を提供すべきだと考えた
- 独自のジャーナリズム記事や独占取材は山ほどあるが、動画ではそういったことはあまり見られない
- オリジナルのジャーナリズムに真剣に取り組んでいる
多くのメディアがYouTubeやInstagram、TikTokなどに依存している中で、プラットフォーマーに過度に依存せずにジャーナリズムをコントロールしようという姿勢と、テキストメディアが動画におけるジャーナリズムを開拓しようという姿勢は、これからの信頼あるニュースメディアとして選ばれるために必要な転換だと思います。
Anthropic、Opus 4.6比で大幅向上したClaude Mythosの「一般公開は行わない」
Anthropic「System Card:Claude Mythos Preview」
- 主要12社と40以上の組織による防御専用プロジェクト「Project Glasswing」として、Claude Mythos Previewは一部企業のみに公開
- Dario Amodeiは、悪用リスクを理由に「一般公開は行わない」と明確に宣言
- SWE-bench Verified:80.8%→93.9%
- GPQA Diamond:91.3%→94.6%
- 脆弱性再現(CyberGym):83.1%
- 主要OSのブラウザのゼロデイ脆弱性を数千件を発見(OpenBSD 27年前・FFmpeg 16年前・Linuxカーネル)
2026年3月に起きたAnthropicの内部文書が漏洩において、未発表の次世代モデル「Claude Mythos(Capybara)」の草稿文書や発表資料が存在していたことから話題になっていた、Claudeの新しいTier のモデルです。
ドキュメントでは、Anthropicが「一般公開しない」と判断した詳細な評価書を公開しています。特にモデル自身が評価を不正操作しようとした事例は、AIが「目標達成のために望ましくない手段をとる」という事例になっています。
内部テストでSandboxを脱出し研究者への自動メール送信などの自律行動が見られたという話もあり、格段に防御にも攻撃にも使うと相当リスクが高いとされています。
今回、Anthoropicのリリースにより、現行モデルよりはるかに高性能なモデルが既に存在していることを公式に認めています。
Opus4.6リリースから2ヶ月程度で、ここまで大幅な性能向上はまた想像を超えてきたという感覚です。米国防総省との対立があったが、Claude Mythosのことが戦争利用されることなども懸念があったのだと思います。
Anthropicの売上高はOpenAIを上回っており、ビジネスにフォーカスした戦略とモデル開発が成功していることを示しています。
最近のClaudeの質が落ちてきていたのが気になっていたが、Claude Mythosは計算量も相当食うということなので、やはり本質的な課題は計算資源なのかもしれないと感じます。
ミラ・ジョヴォヴィッチがAI記憶システムをオープンソース公開
- Milla JovovichとBen Sigmanは、claudeで数ヶ月かけてAI記憶システムを開発
- AAAK圧縮は人生全体のコンテキストをわずか120トークンに収める独自の圧縮技術
- 数ヶ月分の会話を対象に意味的な検索が可能
- ローカル処理なのでAPIキー・クラウド・サブスクリプションは一切不要
- 100%オープンソース、MITライセンス
ベンチマーク結果 を見ると精度高そうなので、AIエージェントチームで試したいと思います。
個人的にどうしてそういう流れになったのか知りたいです。
Open AIがAI時代に合わせた政策提言の文章を公開
Open AI「Industrial Policy for the Intelligence Age:Ideas to Keep People First」
- 労働の意味を再設計が必要
- AIは数か月を要するプロジェクトを実行できるようになっている
- 技術の進展に政策が追いつかなければ、この移行に必要な制度やセーフティネットに後れを取る
- AI は 社会OSを書き換える技術、仕事・知識・組織が再構成される
- 労働の重要性が相対的に低下する、AIが仕事を代替
富の集中、利益はAI所有者
- 労働の構成が変化、技術濫用、社会不安などによる民主主義リスク
- 雇用に依存しない保障が必要
- 人間の労働は必須ではなくなる中で、労働を再定義する必要がある
- 週32時間労働にすることにより、失業を防ぎ急激な変化を緩和
- 仕事の新しい役割は、アイデンティティ、社会接続、貢献実感
- AI時代の仕事はケアや人とつながる領域、新しく創造すること、AIガバナンスなど
現実的に議論するべきフェーズに入っている労働縮小やベーシックインカム。
働くということ自体が限定された人のものになったり、自分の労働で何に貢献しているかも重要になってくる時代になるのかもしれないと感じました。
Tim Cockが語る、AppleとSteve Jobs
Appleが設立50周年を迎えるにあたり、現CEOであるTim Cockがインタビューで、Appleの企業文化やSteve Jobsから受け継いだ精神について語りました。
Appleについて
- Tim Cockが入社した28年前のAppleは資金が底をつきかけ、給与の支払いにも苦労する状態
- 周囲から転職を猛反対されたが、結果的にそれは「人生で最高の決断」だった
- 会社は人の集合体であり、企業も価値観を持つべき
- 意思決定の指標の価値観を定着させてきた
- 知的財産も重要だが、それを生み出しイノベーションを起こすのは「人」と「文化」が最も重要
- 適切な人材を採用し続けることが、技術や社会の激しい変化を乗り越える組織文化になる、長期間育まれた文化の模倣は不可能
Steve Jobsについて
- 他の誰もが企業向けビジネスを狙っていた時期に、消費者向けをターゲットと考えていた。他とは全く逆の方向を向いており、素晴らしいと思った
- CEOになる時のSteve Jobsのアドバイスは「私がどうするかを決して問うな、ただ正しいことをしろ」
- Steve JobsはDisneyが「ウォルト・ディズニーならどうするか」と話し合うことにより麻痺状態に陥るのを見ており、Appleにそれを望んでいなかった
- 本当に重要な一つのことに「Yes」と言うために、千のことに「No」と言うという「集中」のアイデアや、何かをするなら「良い」では不十分で「途方もなく素晴らしい」という卓越したレベルで行うべきだという哲学を持っており、それがAppleのDNAになっている
- Steve Jobsの最大の発明は「Appleそのもの」
Appleは単なるメーカーから、Apple SiliconやAir Pods、Apple Watchなど、 とてもギリギリのラインで身体とデバイスがクラウドでつなげるネットワークを構築してきています。絶大の信頼感のあるプロダクトと体験のサービスをつなげることにより、よりパーソナルに近づく、ヴァーチャルやヘルスケアなど展開可能なサービス領域をさらに広げていくことが可能な状況です。
そして個人的には意外とApple TVは重要なのだと思います。
なぜAppleがコンテンツをやるのかということについて以前、Tim Cockは以下の点を語っています。
- テクノロジー × リベラルアーツの交差点にいるから
- 最高のストーリーを提供するため
- 文化的影響力(ソフトパワー)を持つため
最近のApple TVでも注目されている「プルリブス」や「テヘラン」などは、Appleらしい視点で未来や社会を捉えているように感じました。今後の企業にとってコンテンツは収益手段というより、IPやカルチャーを作ることであり、AppleもAI時代でより文化的な価値を高めることを重視していることが伺えます。
Tim CockはSteve Jobsと比較されことが多いですが、15年前より従業員が約10万人増え、時価総額も2026年時点で約3兆ドル前後と約10倍以上に拡大しているのは、すごい成果であり、Tim Cockだからこそ、Steve Jobsのビジョンをここまで最大限に形にして来れたのだと思います。
AIにおいてAppleは出遅れている形になっていますが、構築してきたネットワークにおけるプライバシーやサステナビリティのポリシー面を考えると、慎重になるのは当然だとも思います。市場を静観しながら、AIの安全性を優先しているとも言えるのかもしれません。
CSSを使わずにアルゴリズムでUIを構築する時代へ
UIのレイアウトはブラウザに依存
↓
・ブラウザに依存せず「テキストレイアウトを再現するエンジン(Pretext)」の話
・HTML/CSSを使わずにUIを構築できる可能性
・AIによるブラウザの挙動そのものを模倣・再実装
HTMLはUIの中心ではなくなりそうです。
AIがUIを動的生成する時代において、DOM依存なしにテキストレイアウトを計算できる新しいUXの基盤技術となるかもしれません。
Space X、週内に上場申請予定
SpaceX Aims to File for IPO as Soon as This Week
750億ドル(11兆円以上)の調達を見込んでいるそうです。
Financial TimesはIPO評価額を約1.5兆ドル(約220兆円)規模と見られており、数千人規模のミリオネアが誕生する可能性が高いとのことです。
今年はOpen AI、Anthoropicも上場を予定していると言われており、史上最大級IPOの年となりそうです。
アメリカは新たなイノベーションのエコシステムができる可能性に満ちているなと思います。
Pop Martの株価急落
Pop Mart Shares Sink 23% on Doubts Firm Can Grow Past Labubu
- 2025年12月期の売上は371.2億元(約8,560億円換算)
- 粗利率は72.1%、営業利益率は約45.5%と収益性が高い
売上規模は日本の大手IP企業群(任天堂・バンダイナムコ等)に近いレンジまで到達している一方、ANYCOLORはまだ1桁小さいです。
Open AI、Soraをサービスクローズ
OpenAI shutters short-form video app Sora as company reels in costs
- 12月に発表されたディズニーとOpenAIのディールは完了しなかっ
- 作品の保存については後日共有
C向けに注力してきたOpen AIが、企業向けに事業をフォーカスすることの一環と見られます。
NVIDIAのCEOであるJensen Huangが、AI革命における同社の役割や経営哲学を語る
- AIの課題は単一のGPUには収まらないため、NVIDIAはチップ単体の設計から、GPU、CPU、メモリ、ネットワーク、電力、冷却、ソフトウェアなどをラック規模・データセンター規模で統合する「Extreme Co-design(究極の協調設計)」へと移行する
- NVIDIAの最大の強みは数百万人の開発者基盤。かつて利益を犠牲にしてでも消費者向けのGeForceにCUDAを搭載するという「存亡をかけた決断」を下したことが、現在のAI革命の土台を作った
- コンピュータは「保存されたファイルを検索・取得するシステム」から、リアルタイムでトークンを生成する「AIファクトリー」へと根本的に変化する
- Jensen Huangには60人以上の直属の部下と1対1のミーティング(1on1)は行わず、全員がいる場で問題を提示し、集団で一斉に解決策を探るアプローチをとっている
- 改善を積み重ねるのではなく、第一原理に基づいてシステムの限界値をテストするアプローチを重視している
- 中国の驚異的なイノベーションの速さは「人材」「激しい国内競争」「オープンソース文化」によるもの
- 数々の失敗や恥、困難を経験してきたが、「忘れる能力」を持つことが役に立っている
- 今この瞬間に自分の推論プロセスや知識を周囲に絶え間なく共有し続けることが真の後継者育成
黎明期におけるCUDAへの巨額投資という賭けが、現在のAIインフラの基盤となった経緯が印象的です。
※本記事では一部でClaude、ChatGPT、Midjourney、DALL-E3などの生成AIを活用して作成しています。