【2025年6月】TikTok Shopが日本で正式ローンチ/AIネイティブなソフトウェアというのは何か? etc…

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テクノロジーやマーケティング、トレンド、カルチャーなどのニュースをMonthlyで紹介する本シリーズ。2025年6月に社内で話題になったTOPICをダイジェストします。Weeklyで更新を予定していきます。

TikTok Shopが日本で正式ローンチ

DIGIDAY

TikTok Shop 、ついに日本でローンチ ディスカバリーコマースでeコマース新時代を牽引するか

兼ねてより期待されていた「TikTok Shop」の日本版が6月30日、ついに提供開始されました。

ショッピング機能付きの動画やLIVE配信など多彩な機能でアプリ内で発見から購入まで完結する
まさにクリエイター主体の販促が可能であり、すでにローンチされている海外では多くの成功事例が出ています。

7月には広告ソリューションもローンチ予定ということで、日本においてeコマースの大きなチャネルになるのか注目されます。

Netflixハウスが2025年後半にフィラデルフィアとダラスにオープン予定

The First Netflix Houses Will Open in Philadelphia and Dallas in Late 2025

兼ねてよりリリースされていた、Netflix Houseがいよいよ2025年後半にフィラデルフィアのキング・オブ・プルシア・モールとダラスのギャラリア・ダラスに最初の2拠点をオープンすることがリリースされていました。

Netflix House では、「ブリジャートン家」、「ペーパー・ハウス」、 「ストレンジャー・シングス 」、 イカ・ゲーム」、「パーフェクト・バイト」などNetflix独自のIPのストーリーを現実に体験できるの、ライブ体験を基盤として構築されているとのことです。 

2027年には、Netflix Houseはラスベガスに3拠点目をオープンするということで、ディズニーのようにコンテンツIPを活用した体験型のテーマパークを通してより愛されるブランドを目指すことにより、揺るぎないコンテンツ王者の未来を現実のものとしそうです。

アナ・ウィンターがUS版『VOGUE』編集長を退任

アナ・ウィンターがUS版『VOGUE』編集長を退任。新たなヘッド・オブ・エディトリアル・コンテント募集へ

米国版Vogueの編集長のアナ・ウィンターが退任すると発表しました。ウィンター氏は1988年に米エディションの編集長に就任し、以降37年間雑誌とファッション文化に多大な影響を与え、セレブ表紙、Met Galaの恒例化、ファッションとポップカルチャーの融合など、雑誌を文化的アイコンへと進化させたパイオニア的存在となりました。

映画「プラダを着た悪魔」に出てくるメリルストリープが演じた敏腕編集者のモデルとしても業界を超えてよく知られたアナ・ウィンター。自身が出演するドキュメンタリー「ファッションが教えてくれること」は個人的にも、時々見返す映画なので、彼女のワークスタイルそしてプロの仕事はいつも学ばされます。

ウィンター氏本人は、引き続きCondé Nastのチーフ・コンテンツ・オフィサーおよびVogueのグローバル・エディトリアル・ディレクターを兼務します。

エンタープライズAI構築のための洞察

From Demos to Deals: Insights for Building in Enterprise AI

アメリカのトップティアーのVC、a16z(Andreessen Horowitz)は、エンタープライズ向けAIスタートアップに特化した考察記事を公開しています。

  • チャット形式のデモは簡単だが、環境で安定動作する製品を構築するには膨大なエンジニアリングが必要
  • AI企業は従来のソフトウェア予算を上回る規模の人件費を代替し、従来のソフトウェア企業よりも大幅に大きな契約規模を獲得している
  • トークンコストが下がっており、非エンジニアでもAIアプリを簡単に構築できるため参入障壁が低い
  • スピードはこれまで以上に重要
  • 長期的には「モート(競争防壁)」を構築する必要があり、重要なのはデータである

AI企業はよく比較される、従来のSaaSビジネスとは異なり、人の作業を代替し作業成果物そのものを販売する形になります。今までのSaaSにおける成功モデルは、多くの場合AI企業には当てはまらないようです。

AIネイティブなソフトウェアというのは何か?

YCパートナーでありOptimizely(オプティマイズリー)創業者のPete Kooman(ピート・クーマン)が、AIネイティブなアプリの設計について語っていました。

  • AIを既存のアプリケーションに組み込もうとするのはいけていない。なぜなら馬の代わりにエンジンを搭載した馬車を作ったり、初期のモバイルアプリがPCのウェブサイトをラップしただけだったようなもの。もっと新しい概念を模索するべき。
  • 現状のAIにおけるユーザー体験の不満に向き合うべき。例えばAIへのプロンプトが長くなったり、GmailのAIが作成するドラフトメールが使えないというような。
  • パーソナライズされていないOne Size Fits All(すべての顧客ニーズに対応する単一製品)のAIアプリケーションは、結局、役に立たない
  • 新しいAIアプリは自然言語をコードとして、ユーザーがシステムプロンプトを編集して、ワークフローを自動化できるようにすることを目指すべき

AIを既存のシステムと同じユーザー体験で設計してしまうと、AIの拡張性を活かせない可能性が高いです。革新の本質を捉えることが重要です。

ソフトウェアを購入するか?自社で開発するか?

BUSINESS INSIDER

AI coding tools upend the ‘buy versus build’ software equation and threaten the SaaS business model

バイブコーディングの概念が広がり、自分たちでアプリケーションを開発する方向を模索している企業が増えているようです。

  • Bolt、Replit、Cursorなどのバイブコーディングツールによって、開発が根本的に変革されている
  • 「外部のSaaSベンダーからソフトウェアを購入するか、自社で開発するか」という選択に大きな影響を与えている
  • 毎日1万以上のウェブサイトが新しいAIコーディングツールを使用して作成され、Netlifyのプラットフォームで公開されている
  • 約10秒に1つのアプリが生成されている。その多くはBoltや類似のAIコーディングサービスを使用して作成されたもの

AIがより業務に実装されていることを実感できる記事でした。

マーケティング業務はなくなる方向へ

西口氏が語るGoogle AIの衝撃 「マーケティング業務はなくなる方向へ」

マーケティングの専門家 西口一希氏による今後のマーケティング業務の方向性が興味深かったです。

2025年5月の「Google I/O 2025」におけるGoogleの一連の発表を受け、AIが単体ではなく、彼らが持つ強力なプロダクトを統合していく力に、強い衝撃を受けたようです。「営業」「マーケティング」の仕組みが、生成AIによって根本から再定義される時代に突入したと指摘。

特にマルチモーダルAI(言語・映像・データの統合処理)により、顧客とのコミュニケーションがより効率的かつ的確になり、営業担当者を介さずに、世界中の消費者に商品やサービスを届けられる未来が現実味を帯びてきたと述べています。

「これは驚愕すべき変化。これまで培ってきたマーケティングのスキルセット自体がAIに代替される時代が、数年以内に訪れる」(西口一希)

人間が行ってきた営業活動や市場調査、広告施策などが、AIに置き換えられる方向に急速に進んでいることを再度認識させられます。

Microsoft、営業職等を対象にさらに数千人のレイオフを計画

Microsoft Planning Thousands More Job Cuts Aimed at Salespeople

Microsoftは2025年7月初旬、新たに数千人規模の人員削減を発表予定で、特に営業(セールス)部門を中心としたリストラが行われる見込みです。

これは、AI(人工知能)分野への巨額投資を進める一方で、コスト削減と組織効率化を目的とした戦略的な動きです。5月のレイオフではソフトウエアエンジニアらが対象になっており、特に管理職を減らすことを狙いに挙げていました。AIやデータセンターなどのインフラ投資にリソースを集中させる一方で、AIAI分野での競争力を維持するために組織構造の見直しを続けていく姿勢です。

このように多くの企業が、AIへのシフトをより鮮明にしていくと予測できます。

フランスのTV局、TF1グループがNetflixで放送を始める

Netflix and TF1 Group Join Forces to Bring TF1 to Netflix Members in France

Netflixとフランス最大の民間放送局TF1グループは、2026年夏からフランス国内のNetflix会員向けにTF1のライブチャンネルおよびオンデマンドコンテンツ(TF1+)をNetflix上で直接視聴できる新たなパートナーシップを発表しました。

  • フランスのNetflixに、既存のサブスクリプションの一部として視聴できるようになる
  • TF1グループは、フランス国内および海外市場で50を超える制作会社とレーベルを管理し、コンテンツ制作と配信における主要プレーヤーであり、月間5,800万人の視聴者にリーチし、TF1+ストリーミングサービスでは3,500万人のユーザーにサービスを提供している

NetflixがいよいよTVコンテンツを取り込む流れは興味深いと思いました。Youtubeも同様にTV局にとって重要なチャネルですが、よりリッチなコンテンツを配信するチャネルとしてNetflixがケーブルTVのような立ち位置に今後なっていくと思われます。

Shopify、ステーブルコインUSDCに対応

Shopify partners with Coinbase and Stripe in landmark stablecoin deal

Shopifyは、米ドル連動型ステーブルコイン「USDC」を使った決済を、CoinbaseとStripeと連携して本格導入します。これは、従来の外部プラグインではなく、Shopifyの標準機能としてネイティブに統合される初の暗号資産決済となります。

  • 6月下旬までに「USDC」での支払いを受け付ける予定
  • 段階的に拡大し、プラットフォームを利用するすべての加盟店にステーブルコイン決済を開放する
  • 仮想通貨の利用が加速し、国境を越えた送金手段になり、取引を迅速化する

巨大なeコマースプラットフォームであるShopifyにてステーブルコインが使えるとなると、今後あらゆるプラットフォームでもステーブルコインの対応が増えると思われます。

日本ではまだ怪しい通貨と見られがちの仮想通貨ですが、このShopifyのステーブルコインの対応は「ドミノ倒しの始まり」になるのか、今後の流れを注視する必要があります。

ステーブルコインとは?
ステーブルコインは価格変動を抑えた暗号通貨で、米ドルなどの法定通貨や資産に価値を連動させます。USDC、USDTが代表例で、暗号通貨取引や国際送金、DeFiで広く利用されています。

2025年版、企業におけるAIの16の変化

16 Changes to AI in the Enterprise: 2025 Edition

アメリカのVC、a16z(Andreessen Horowitz)が2025年時点での企業における生成AI導入の最新動向と16の変化についてまとめています。

  • 企業のLLM(大規模言語モデル)の予算は、1年前よりも拡大しており、今後も減速の兆候はない
  • 複数のモデルの導入が一般的であり、ユースケースごとにモデルを活用している
  • AIモデルやアプリへの支出を、IT部門や事業部門を通じて増やしており、AIはもはや実験的なものではなく、事業運営に不可欠なものになっている
  • GPT-4oは最も多く本番環境に導入されているモデル
  • 大企業においてGoogleの台頭が顕著している
  • Anthropicはソフトウェア企業やスタートアップ企業において最も高い導入実績を持つ

今後1年間で平均約75%の成長を予想し企業のAIランドスケープは実験段階から戦略的展開へと移行していることがわかっています。

AIへの指示は一発でまとめるべき、会話が増えると性能は低下する

LLMs Get Lost In Multi-Turn Conversation

論文「LLMs Get Lost In Multi-Turn Conversation」では、大規模言語モデル(LLMs)が複数回のやり取りにおける会話で大きく性能を落とすことを、シミュレーション実験で明らかにています。

  • AIは一回の質問には上手に答えるが、やり取りを重ねると大幅に性能が落ちる
  • どんなに優秀なAI(ChatGPT、Claude、Geminiなど)でも例外なくこの問題が起きる
  • 一度会話で間違った方向に行くと、AI は立て直せない

対策方法
1. うまくいかなかったら新しい会話を始める
2. 情報をまとめてから一気に指示する

非常にシンプルな対策方法ですが、効果があるようです。どうしてもAIへの依頼は雑になりがちだったのですが、AIにも人間にもしっかり構造化し、正確に伝える努力が必要なのだと、痛感させられました。

LVMH、AIに賭ける

LVMH Bets on AI to Navigate Luxury Goods Slowdow

LVMH(ルイ・ヴィトンなどを傘下に持つ世界最大の高級ブランドグループ)は、米中での消費減速などによるラグジュアリー市場の低迷を受け、AI(人工知能)を積極的に導入し、事業の効率化と顧客体験の強化に取り組んでいます。

  • 過去4年間で、LVMH傘下75ブランドのデータを集約するプラットフォームを整備し、Google Cloudにデータ基盤を構築
  • AIを活用し、チェーン計画、価格設定、製品設計、マーケティング、パーソナライゼーションを実行し、市場シェアの維持・拡大と業務効率の向上を目指す
  • LVMHの二大市場である米国と中国におけるマクロ経済の悪化が事業に悪影響を及ぼしている
  • 目標は、単にデジタル体験を強化することではなく、裏側でテクノロジーを活用し、人がより効果的に顧客と関わること
  • 全社でAIエージェント「MaIA」を導入しており、約4万人の従業員から毎月200万件以上のリクエストを対応している

LVMHのような大企業がこれだけ前のめりにAIを導入しているのを見ると、SMB(中小企業)も取り組みを加速させないと人材や構造面でより格差が開くのではないかと感じます。

D&AD Awards 2025、3作品に最高賞「Black Pencil」が授与される

D&AD Awards 2025

D&AD Awardsは、世界的に権威のあるクリエイティブ・アワードで、広告、デザイン、デジタル、クラフト分野における卓越した作品を表彰します。2025年はロンドンのサウスバンク・センターで第63回目の授賞式が開催され、過去最多となる668個の「Pencil」が授与されました。

今年は3作品に最高賞である「Black Pencil」が授与されました。興味深かった作品をいくつかご紹介します。

Spreadbeats(Black Pencil)

Spotifyのプロモーションにおいて、「ノスタルジックなテクノロジー」を活用した革新的なデジタルキャンペーン。現代的かつウィットの効いたアイデアが高評価。

Tailor Swif(Black Pencil)

A$AP Rockyの楽曲「Tailor Swif」をもとにした長編ナラティブ・ミュージックビデオ。型にはまらない新しい表現手法やミームを散りばめて、さまざまなメディア横断的な物語構造が高く評価・

SATO 2531(Yellow Pencil)

日本には「夫婦同姓」を義務付ける法律があり、結婚後95%の女性が夫の姓を名乗っている。現行制度をこのまま放置した場合、約500年後の西暦2531年には「佐藤(SATO)」姓のみが日本に残る、というデータ予測を作成。

「見た目の美しさや一発ネタではなく、社会変革と持続的なインパクトまで踏み込んだ‘真のクラフト’が評価の中心となった」というある審査員のコメントが印象的です。

またアワードに対して少しネガティブな感情がありましたが、社会の課題や変化をクリエイティブな表現をしっかり評価していくことも大事だなと思いました。

マスク対トランプの確執が深刻化

The Musk Vs. Trump Feud: De-Escalates As Musk Supports Trump On LA Protests

イーロン・マスクとドナルド・トランプ大統領の長年の友好関係が、両者の間でSNS上の激しい応酬により大きく揺らいでいます。マスクはトランプ大統領に対する批判的な投稿をいくつか削除し、和解の兆しも見せていますが、両者の対立は依然として注目を集めています。

  • マスク氏が大型減税法案を「忌まわしい醜態」と批判
  • トランプ氏は「イーロンには非常に失望している。私はイーロンを大いに助けてきた」
  • 盟友のビル・アックマンが「偉大な国のために和解すべきだ…私たちは離れているより一緒にいる方がずっと強い」となだめる
  • テスラの株価は、マスク氏がトランプ大統領と対立したことで14%下落
  • Ethereumは7%、Solanaは6%、Dogeは9%下落、Bitcoinは3%下落している
  • この2人の対立はある意味、当初から想定できたもの
  • だけどこれだけあからさまに対立するというのも、イーロンは何を考えているのか?明らかにイーロン・マスクにとって得になることがない。
  • SpaceXに対する補助金に対しても「我々の予算で何十億ドルものお金を節約する最も簡単な方法は、イーロンの政府補助金と契約を打ち切ることだ」とトランプ氏も発言している。
  • Teslaの株価を14%急落させ、時価総額で約1520億ドルを消失させている

トランプ氏の当選時のイーロンマスクの子供のようなほ喜びかたを思い出しました。

イーロンマスクにとって、人類を火星に移住させることも本気で実現することだし、DOGE(政府効率化省)のように大胆にコストカットをして、テクノロジーによりアメリカを再び成長させることも本当に考えていたことなのだと思います。

しかし当初から多くの人が予想していたように、強力な個性の二人がずっと蜜月というようにはならなかったようです。

XG、世界的ヒットへの戦略

https://youtu.be/9U3MPAYIZ0g

なぜXGは世界同時ヒットを成し遂げられたのか。日本の常識に縛られない新しいアプローチ

XGが世界と日本において露出増えていることに関して、Noteのプロデューサーである徳力基彦さんが分析した記事が面白かったです。35都市を回るワールドツアーを終え、日本においても地上波のメディアにも露出が増えてきているXG。

  • XGは最初から音楽番組の出演やメディア露出においても、世界から見えるかどうかを意識して選択をしていた
  • 未発表の新曲の動画すらライブに足を運んだファンが真っ先に、自由にSNSでのシェアできるようにした、通常の日本の音楽業界の常識とは異なるアプローチ

XGはavexにより最初からグローバル展開を見据えて結成されたグループです。非常に印象的だったのが、XGプロデューサーのサイモンによる、「海外の“進出“とか、“世界は世界で母国は母国“という区別の仕方をやめた方がいい」という指摘ポイントは、他の業界にもある日本全体の共通の課題だと思いました。

日本の音楽業界が自分たちの利権を優先してきたことにより、デジタルシフトが遅れ、結果的に日本の音楽が海外で発見されにくい状況を作っていました。利権を守ることにより、イノベーションに乗り遅れ、付加価値を生み出せない日本の現状を考えると、DAY1からグローバルを意識することの重要性、ニーズを日本の中だけで考えず、世界に広げて考えることは大事だと思いました。

消費者の66% が、YouTube が長編コンテンツを見る場所になっている

Two-thirds of U.S. consumers see YouTube as a “realistic destination” for movies and TV shows

 アメリカの消費者の66% が、YouTube はTVやNetflixやDisney +などに変わる長編コンテンツの信頼できるソースになったと回答しました。

  • 消費者の 47% が YouTube を視聴する主な場所はリビングルームであると回答
  • 52% が Netflix や Disney+ などの SVOD サービスの代わりに YouTube の無料プラットフォームの利用を検討している
  • クリエイター主導のショートフォーム動画のプラットフォームだったYouTubeが、あらゆるプラットフォームでテレビのような存在へと成長

今後、少なくとも数年はYouTubeが業界のトッププレイヤーになりそうだなと感じています。

Google CEO が語る「検索の未来、AIエージェント、そしてChrome戦略とは?」

Google CEOのサンダー・ピチャイ氏が、Google I/O後にThe Vergeのインタビューに登場。Geminiの進化、検索の未来、AIエージェント、XRハードウェアの方向性、そしてChromeやWeb戦略に至るまで、GoogleのビジョンとAI主導の変革を語っています。

  • AIをモバイルやインターネットのよりもはるかに奥深く、新たなプラットフォームシフトをもたらす
  • 「vibe coding」はまだ始まりで、今後多くの人がAIで製品を構築する世界になる
  • 2年後にはWebプレゼンスを構築するコストや労力が大幅に削減される
  • WebはAIエージェントと人間にとってUIレイヤーを備えた一連のデータベースである
  • AIがロボティクスを通じて物理世界に変換されることこそが次に本当に意味のあるプラットフォームシフト

最後の今後はAIが物理世界に影響を与え、大きなプラットフォームシフトが起こるという話は、ロボティクスによるインパクトの大きさを想像させます。

Zapierでは社員よりも多い800 台以上の AI エージェントが稼働

ZapierのCEO、Wade FosterはXで、Zapierでは従業員よりもAIエージェントの数の方が多いという発言をしています。

Zapierは、Gmail、Googleカレンダー、Slack、Zendeskなど、7,000以上のアプリと連携可能で、複数のアプリ間のタスクを自動化できるツールとして知られていますが、その中でよく使われてるツールのTOP5を紹介しました。

  1. Automatic call prep/自動通話準備
  2. Outbound assistant/アウトバウンドアシスタント
  3. Sales chat attribution tracker/セールスチャットアトリビューショントラッカー
  4. Gmail auto-replier/Gmailの自動返信
  5. Smart lead qualifier/スマートリードクオリファイア

どれもセールスやカスタマーサポートなど、人件費がかかるエリアの業務であることがわかります。

Agent Templates

AIのインパクトによりこのようなツールを使うことがどの企業でも当たり前になってくると思われます。

Hugging Faceが、オープンソースの2つの新しいヒューマノイドロボットをリリース

Hugging Face unveils two new humanoid robots
Github ソース

Hugging Faceは、2体の新しいオープンソースヒューマノイドロボット「HopeJR」と「Reachy Mini」を発表しました。

  • 「HopeJR」は、歩行や腕の運動を含む66の自由度(66の独立した動作)を備えたフルサイズのヒューマノイドロボット
  • 「Reachy Mini」は、頭を動かしたり、話したり、聞いたりすることができ、AIアプリのテストにも使用できるデスクトップユニット
  • 最初の数台は年末までに出荷を開始する予定で、現在ウェイティングリストが開設される
  • 価格は3000ドル以下

オープンソースで新しいヒューマノイドロボットが出てくるようになったことは、数年後にロボットにおいてChatGPTのようなインパクトが起きると言われていることの信ぴょう性を裏付けるニュースだと思いました。

SEOからGEOへ

How Generative Engine Optimization (GEO) Rewrites the Rules of Search

シリコンバレーにおける最大手のVCの一つ、a16zによると従来のSEOから、GEOへの移行しているということです。

GEO(Generative Engine Optimization)とは、LLM(大規模言語モデル)を活用した生成型検索エンジンにおいて、コンテンツの可視性を高めるための新しい最適化手法です。

  • 2025年には、検索は従来のブラウザからLLMプラットフォームへと移行しつつある
  • クエリは長くなり(平均4語から23語へ)、セッションはより深くなり(平均6分)
  • ChatGPTは現在、Vercelの新規登録の10%を紹介している

Google I/Oでも従来の検索からAIモードにシフトすることが示されましたが、AI検索により、よりコンテンツの質が重視されることは変わりないと思います。コンテンツにもAIを活用することにより、質の向上が求められます。

※本記事では一部でClaude、ChatGPT、Midjourney、DALL-E3などの生成AIを活用して作成しています。

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