【2026年8月】流出したDeepSeek CEOのWenfeng Liangの投資家向けプレゼンの書き起こしから思想を噛み砕くetc…
テクノロジーやマーケティング、トレンド、カルチャーなどのニュースをMonthlyで紹介する本シリーズ。2026年7月に社内で話題になったTOPICをダイジェストします。Weeklyで更新を予定していきます。
良いマーケティングとは「人が集まる場所にコンテンツを置くこと」
『日曜日の初耳学』でキングコング西野亮廣さんが話していた内容をもとに、これからのWebマーケティングで重要になる考え方について考えてみました。これまでは「良い商品・良いコンテンツを作ること」が重視されてきましたが、今はそれ以上に「ターゲットがいる場所に届けること」が成果を大きく左右する時代になっています。
- 「何を作るか」より「どこで届けるか」が重要
- 良い商品やコンテンツを作るだけでは、多くの人には届かない。
- 大切なのは、ターゲットが集まる場所にコンテンツを配置すること。
- コンテンツの価値だけでなく、「届ける場所」の選択が成果を左右する。
- 「場所」が変わると成果も変わる
- 人気アニメは、ファンが集まる場所で情報を発信している。
- ポスターも、人通りの多さではなく、ターゲットが必ず目にする場所に掲示される。
- イベントも、人が来るのを待つのではなく、人が集まる場所で開催される。
- 「誰に届けたいか」を起点に場所を選ぶことが重要になっている。
- Webでも情報の入口が多様化している
- 人はGoogleだけで情報を探しているわけではない。
- レシピはYouTubeやTikTok。
- 飲食店はInstagramやGoogleマップ。
- 商品レビューはYouTubeやSNS。
- BtoBの情報はLinkedIn。
- 疑問や比較はChatGPTなどの生成AI。
- ユーザーは目的に応じて、情報を探す場所を使い分けている。
- ホームページは「入口」から「目的地」へ
- 以前はホームページが情報収集のスタート地点だった。
- 現在は、YouTubeやSNS、生成AIなどで情報を知り、比較・検討した後にホームページを訪れるケースが増えている。
- ホームページは、最終確認や申し込みを行う「目的地」としての役割が強くなっている。
- これからのWeb戦略
- 「ホームページをどう作るか」だけではなく、「お客様がいる場所にどう情報を配置するか」という視点が重要。
- ホームページを中心に、YouTube、SNS、Google、ChatGPTなど複数のチャネルを連携させることで成果につながる。
- それぞれの媒体の役割を理解し、適切な場所に適切なコンテンツを届けることが求められている。
まとめると、これからのマーケティングでは、コンテンツの質を高めることに加え、「どこで届けるか」という視点がますます重要になります。ホームページは依然として大切な資産ですが、それ単体で集客する時代ではありません。ターゲットが普段利用しているYouTubeやSNS、Google、生成AIなどと連携しながら情報を届けることで、初めて成果につながる時代になっていると言えるでしょう。
流出したDeepSeek CEOのWenfeng Liangの投資家向けプレゼンの書き起こしから思想を噛み砕く
DeepSeek 梁文鋒(Wenfeng Liang)の投資家向け説明(2026年5月20日、約3時間44分)の内容が公開さています。
主な内容
- 最終目標はAGI:製品や収益は目的ではなく、AGIへ到達するための途中経過。
- オープンソースは慈善ではなく戦略:クローズドモデルよりも長期的に競争優位になる。「十分な利益」で止めることでエコシステム全体を大きくする。
- コンピューティングリソースのみ:モデル・人材・アプリケーションの差は最終的に計算資源へ帰着。
- 組織文化を最重要視:人材の安定性が最大の競争力。
ビジョン
- 最も重要な経営資源はビジョン。明文化された組織図もKPIも人事評価もなく、文章化されていないビジョンだけで組織化されている
オープンソース戦略
- AIは最終的に人類GDPの数十パーセントを占めうる規模 → 独占は物理的に不可能
- 「5%」取り分を大きく設計した者は、「1%」のより小さい取り分で同等のサービスを出す者に必ず負ける。ただし取りすぎなければ死なない
- 抑制は道徳ではなく戦略。譲ることで得るものを増やし、AGI到達確率を上げる
- OSS戦略はビジョンの必然的帰結であり、API価格=機材コスト10ヶ月回収 ≒ 6倍利益(会計上の償却は3〜5年)となっているので、商業的にも合理的
- 競合(Alibaba、Zhipu、Moonshot)が再現できないなら手法を教えるとまで発言
AGIへの技術ロードマップ
- 現行AIは「完全な文脈と指示」があれば既に人間を超える。欠けているのは継続学習のみ
- シンギュラリティは点ではなく連続的な移行過程。ただし非線形(AIがAI研究を加速するため)
- ワールドモデル・動画生成はAGIと無関係なので参入しない
- Coding Agentを最優先。金融・医療エージェントは優先度低
アメリカとのギャップ
- 人材の差はほぼなくすべて計算資源の差に尽きる
- 1〜2年遅れ/計算資源は1/20
- 書き換えたい物語:資源比はそのままで遅れを3-6ヶ月へ圧縮
- 総量で一桁差がある以上、全面的な追い越しは非現実的。トレードオフを効かせた局所での上回ることは可能
- CUDAのMoatは崩れつつある。理由は(1) AIがコードを書ける (2) TileLangのような高水準言語の登場
- V3は「NVIDIAのカードは使うがNVIDIAのエコシステムは使わない」状態で学習済み。同じスタックをHuaweiカード上で再構築すれば完了
競合
- AnthropicのOpenAI超えは一時的。コーディングエージェントの優位も既に大きくない
- 「社内の半数は日によってOpenAIの方が良いと考えている」
- OpenAI / Google / Anthropic の3社は投下資本あたりの成果が最も高い組織
- 中国のAI企業は分散しすぎており、最終的に3〜4社に集約されるだろう(大手2+小規模2程度)。
- 現在の高マージン期待が消えれば、多くのプレイヤーは撤退する「AI時代に兆円規模の企業が多数生まれるなら、我々はその一つになる」
組織
- 唯一のコア利益=チームの安定。それさえ守れればAGI到達はほぼ確実、他はすべて時間の問題
- 残業しない。理由は1.研究には緩い環境が必要 2.極端に絞り込んでいるので仕事量が少ない
- 意思決定はコンセンサス方式。CEOもコンセンサスの上に成り立ち、押し切ることはできない
- 規模拡大に伴い、階層が必要な部門とフラットなままの部門に分化させる調整を現在進行中
- ベル研究所とは違い「我々は最後まで企業であり、政府は1銭もくれない」
- 今プロダクトに注力するのはROIとして時期尚早。プロダクトのライフサイクルが短すぎる
AGIという目標を掲げそのためには一切妥協しないという姿勢が印象的です。アメリカがクローズドモデルで市場を独占している中で、梁文鋒のオープンモデルに対する戦略的な視点は、鋭い現状認識と歴史観からの勢力図への洞察力は、単に地頭が良いだけではない、深い思考と卓越した賢さを感じさせます。
個人的には、組織の一人一人が明文化されていないビジョンの中で成果を出していることが、知的なチームであることを示していると思ったのと、オープンソースというインターネット時代の民主主義をAI文脈でしっかりつながっていく道筋を打ち出したDeepseekとWenfeng Liangという人物像の思想がつながったトピックでした。
ちいかわはなぜここまで人気なのか。
「ちいかわ」がなぜここまで多くの人に支持されているのでしょうか。
人気の理由は、単に「かわいいキャラクター」だからではありません。共感を生むストーリー設計、無料コンテンツによるファンづくり、巧みなコラボ戦略など、長く愛されるブランドづくりの要素が詰まっています。
- 「かわいい」だけではない、共感を生むキャラクター
- 労働をしなければ生活できず、草むしりや討伐などの過酷な仕事をこなしている。
- 嬉しいときは飛び跳ね、怖いときは泣いて怯えるなど、感情表現がとても人間らしい。
- 理不尽な出来事にも逃げずに立ち向かう姿が、多くの人の共感を呼んでいる。
- 完璧ではなく「弱さ」や「不完全さ」があることで、「自分もこのままでいい」と感じられる安心感につながっている。
- 無料コンテンツでファンとの関係を築いている
- コロナ禍の2020年からXで漫画を無料公開し、多くのファンを獲得。
- 毎日の投稿によって、広告に頼らず自然にフォロワーが増加。
- 「まずファンをつくり、その後に商品が売れる」というコンテンツマーケティングを実践している。
- 2025年3月時点で関連市場は100億円を超える規模に成長している。
- ECサイトとコラボ展開で接点を増やしている
- 数量限定・期間限定の商品が多く、「今しか買えない」という購買心理を生み出している。
- コンビニ、マクドナルド、GU、くら寿司、化粧品など幅広い企業とコラボ。
- 日常のさまざまな場所でキャラクターに触れる機会が増え、新たなファン獲得につながっている。
- 世界観を崩さないコラボレーションが、ブランド価値を維持・向上させている。
- ストーリーの深さがファンを惹きつけ続ける
- かわいらしい世界観の中で、突然シリアスで切ない展開が描かれる。
- 明確な答えを示さない場面も多く、ファンが自由に考察できる余白がある。
- キャラクターだけでなく物語そのものへの愛着が生まれ、長期的なファン化につながっている。
まとめると、ちいかわが長く愛されている理由は、「かわいい」だけではなく、共感できるストーリー、無料コンテンツによるファンとの関係づくり、世界観を守ったコラボ戦略、そして考察したくなる物語の深さにあります。人は単に「モノ」を買うのではなく、そのブランドが生み出す感情や体験に価値を感じています。また、「限定性」と「多様な接点」を組み合わせることで、購買意欲と継続的な関心を生み出していることも、ちいかわの大きな強みと言えるでしょう。
※本記事では一部でClaude、ChatGPT、Midjourney、DALL-E3などの生成AIを活用して作成しています。