【2025年6月】Google CEO が語る「検索の未来、AIエージェント、そしてChrome戦略とは?」/Zapierでは社員よりも多い800 台以上の AI エージェントが稼働 etc…

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テクノロジーやマーケティング、トレンド、カルチャーなどのニュースをMonthlyで紹介する本シリーズ。2025年6月に社内で話題になったTOPICをダイジェストします。Weeklyで更新を予定していきます。

XG、世界的ヒットへの戦略

なぜXGは世界同時ヒットを成し遂げられたのか。日本の常識に縛られない新しいアプローチ

XGが世界と日本において露出増えていることに関して、Noteのプロデューサーである徳力基彦さんが分析した記事が面白かったです。35都市を回るワールドツアーを終え、日本においても地上波のメディアにも露出が増えてきているXG。

  • XGは最初から音楽番組の出演やメディア露出においても、世界から見えるかどうかを意識して選択をしていた
  • 未発表の新曲の動画すらライブに足を運んだファンが真っ先に、自由にSNSでのシェアできるようにした、通常の日本の音楽業界の常識とは異なるアプローチ

XGはavexにより最初からグローバル展開を見据えて結成されたグループです。非常に印象的だったのが、XGプロデューサーのサイモンによる、「海外の“進出“とか、“世界は世界で母国は母国“という区別の仕方をやめた方がいい」という指摘ポイントは、他の業界にもある日本全体の共通の課題だと思いました。

日本の音楽業界が自分たちの利権を優先してきたことにより、デジタルシフトが遅れ、結果的に日本の音楽が海外で発見されにくい状況を作っていました。利権を守ることにより、イノベーションに乗り遅れ、付加価値を生み出せない日本の現状を考えると、DAY1からグローバルを意識することの重要性、ニーズを日本の中だけで考えず、世界に広げて考えることは大事だと思いました。

消費者の66% が、YouTube が長編コンテンツを見る場所になっている

Two-thirds of U.S. consumers see YouTube as a “realistic destination” for movies and TV shows

 アメリカの消費者の66% が、YouTube はTVやNetflixやDisney +などに変わる長編コンテンツの信頼できるソースになったと回答しました。

  • 消費者の 47% が YouTube を視聴する主な場所はリビングルームであると回答
  • 52% が Netflix や Disney+ などの SVOD サービスの代わりに YouTube の無料プラットフォームの利用を検討している
  • クリエイター主導のショートフォーム動画のプラットフォームだったYouTubeが、あらゆるプラットフォームでテレビのような存在へと成長

今後、少なくとも数年はYouTubeが業界のトッププレイヤーになりそうだなと感じています。

Google CEO が語る「検索の未来、AIエージェント、そしてChrome戦略とは?」

Google CEOのサンダー・ピチャイ氏が、Google I/O後にThe Vergeのインタビューに登場。Geminiの進化、検索の未来、AIエージェント、XRハードウェアの方向性、そしてChromeやWeb戦略に至るまで、GoogleのビジョンとAI主導の変革を語っています。

  • AIをモバイルやインターネットのよりもはるかに奥深く、新たなプラットフォームシフトをもたらす
  • 「vibe coding」はまだ始まりで、今後多くの人がAIで製品を構築する世界になる
  • 2年後にはWebプレゼンスを構築するコストや労力が大幅に削減される
  • WebはAIエージェントと人間にとってUIレイヤーを備えた一連のデータベースである
  • AIがロボティクスを通じて物理世界に変換されることこそが次に本当に意味のあるプラットフォームシフト

最後の今後はAIが物理世界に影響を与え、大きなプラットフォームシフトが起こるという話は、ロボティクスによるインパクトの大きさを想像させます。

Zapierでは社員よりも多い800 台以上の AI エージェントが稼働

ZapierのCEO、Wade FosterはXで、Zapierでは従業員よりもAIエージェントの数の方が多いという発言をしています。

Zapierは、Gmail、Googleカレンダー、Slack、Zendeskなど、7,000以上のアプリと連携可能で、複数のアプリ間のタスクを自動化できるツールとして知られていますが、その中でよく使われてるツールのTOP5を紹介しました。

  1. Automatic call prep/自動通話準備
  2. Outbound assistant/アウトバウンドアシスタント
  3. Sales chat attribution tracker/セールスチャットアトリビューショントラッカー
  4. Gmail auto-replier/Gmailの自動返信
  5. Smart lead qualifier/スマートリードクオリファイア

どれもセールスやカスタマーサポートなど、人件費がかかるエリアの業務であることがわかります。

Agent Templates

AIのインパクトによりこのようなツールを使うことがどの企業でも当たり前になってくると思われます。

Hugging Faceが、オープンソースの2つの新しいヒューマノイドロボットをリリース

Hugging Face unveils two new humanoid robots
Github ソース

Hugging Faceは、2体の新しいオープンソースヒューマノイドロボット「HopeJR」と「Reachy Mini」を発表しました。

  • 「HopeJR」は、歩行や腕の運動を含む66の自由度(66の独立した動作)を備えたフルサイズのヒューマノイドロボット
  • 「Reachy Mini」は、頭を動かしたり、話したり、聞いたりすることができ、AIアプリのテストにも使用できるデスクトップユニット
  • 最初の数台は年末までに出荷を開始する予定で、現在ウェイティングリストが開設される
  • 価格は3000ドル以下

オープンソースで新しいヒューマノイドロボットが出てくるようになったことは、数年後にロボットにおいてChatGPTのようなインパクトが起きると言われていることの信ぴょう性を裏付けるニュースだと思いました。

SEOからGEOへ

How Generative Engine Optimization (GEO) Rewrites the Rules of Search

シリコンバレーにおける最大手のVCの一つ、a16zによると従来のSEOから、GEOへの移行しているということです。

GEO(Generative Engine Optimization)とは、LLM(大規模言語モデル)を活用した生成型検索エンジンにおいて、コンテンツの可視性を高めるための新しい最適化手法です。

  • 2025年には、検索は従来のブラウザからLLMプラットフォームへと移行しつつある
  • クエリは長くなり(平均4語から23語へ)、セッションはより深くなり(平均6分)
  • ChatGPTは現在、Vercelの新規登録の10%を紹介している

Google I/Oでも従来の検索からAIモードにシフトすることが示されましたが、AI検索により、よりコンテンツの質が重視されることは変わりないと思います。コンテンツにもAIを活用することにより、質の向上が求められます。

※本記事では一部でClaude、ChatGPT、Midjourney、DALL-E3などの生成AIを活用して作成しています。

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