【2025年8月】Anthropic、エンタープライズAI市場においてOpenAIを上回るシェアを獲得/Meta CEO、スーパーインテリジェンスについて語る etc…

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テクノロジーやマーケティング、トレンド、カルチャーなどのニュースをMonthlyで紹介する本シリーズ。2025年8月に社内で話題になったTOPICをダイジェストします。Weeklyで更新を予定していきます。

Anthropic、エンタープライズAI市場においてOpenAIを上回り32%のシェアを獲得

2025 Mid-Year LLM Market Update: Foundation Model Landscape + Economics

AnthropicはエンタープライズAI市場において32%のシェアを獲得し、OpenAIを上回りトッププレーヤーとなっているというリサーチデータが公開されていました。

  • 直近6 か月、モデル API の支出は 2 倍以上に増加し、  35 億ドルから84 億ドルになった
  • OpenAIのシェアは2023年末までにエンタープライズ利用において50%を占めていたが、現在、25%と半減
  • AnthropicはエンタープライズAI市場において32%、Google20%、MetaのLlamaは9 %、DeepSeekは1%のシェア
  • モデルの価格が10分の1に下がっても、ビルダーは古いモデルでコスト削減を図るのではなく、最もパフォーマンスの高いモデルに移行する傾向
  • コンピューティングへの支出は、モデルの構築とトレーニングから推論へと着実に移行しており、開発者の74%がワークロードの大部分が推論であり、コンピューティングの49%が、が推論に使用

2025年2月のSonnet3.7リリースが火付け役になり、2025年5月のClaude Sonnet 4、Opus 4、そしてClaude CodeがAnthropicのリードを確固たるものにしました。

Anthropic共同創業者 Jared Kaplanがスケーリング則について語る

Anthropicの共同創業者のJared Kaplan氏が、YCのカンファレンスで「スケーリング則(Scaling Laws)」について語っている動画が公開され、興味深かったのでご紹介します。

  • AIモデルが実行できるタスクの長さが、およそ7ヶ月ごとに倍増している
  • AIの知能の向上は予測可能で、今後、数日、数週間、数ヶ月、数年かかるようなタスクもこなせるようになる可能性がある
  • 人間レベルのAIを実現するには、以下のステップが必要
    1. 文脈を与える。
    2. 長期的なタスクの進捗を追い、関連情報を利用する記憶
    3. 曖昧なタスク(例:良いジョーク、良い詩、研究のセンス)を評価し、改善する人間による監督
  • AIができることの境界線で実験をするべき、常にその境界線は動いているから
  • AIをAI統合のために活用することは非常に価値ある
  • スケーリング則が破綻して見える場合、それは法則自体の限界ではなく、トレーニング方法の誤りなど、人間側の問題であることがほとんど

現状のAIエージェントは精度などがイマイチだな、と感じるかもしれませんが、重要なのはこれまでも数ヶ月単位で圧倒的な進化をしていることです。AIのスケーリング則から1-2年における進化を予測した上で、AIエージェント開発やPoC(技術検証)をする必要があると思いました。

Meta CEO Mark Zuckerberg、スーパーインテリジェンスについて長文を投稿

Personal Superintelligence

Meta CEOのMark Zuckerbergがスーパーインテリジェンスについて長文を投稿しています。

  • ここ数ヶ月、AIシステムが自己進化を遂げつつある兆候が垣間見える
  • 200年前まで人口の90%が農業に従事していたが、技術の進歩により生存以外のことに集中できるようになった
  • 超知能が個人のエンパワーメントすることによって、人々が世界をより良くしていくための、より大きな主体性を持つ時代
  • 安全性の懸念を引き起こす可能性はあるので、オープンソース化については慎重な判断が必要
  • 今後10年間が超知能の進路を決定する決定的な期間

AI人材の人件費に年間で約500億円〜1,100億円を投じており、Scale AI投資などを含めると人材獲得のための総投資は数千億円規模に達しているMeta。AIにおいて出遅れていた感があったMetaですが、ここ数ヶ月加熱する人材獲得合戦で一定の成果を作りつつあるMark Zuckerberg。まさにFounder mode。

直接リーチできる月間アクティブユーザーが40億人というユーザー層を持つMetaが、個人をエンパワーするAIの実現できる可能性は十分あると感じました。

※本記事では一部でClaude、ChatGPT、Midjourney、DALL-E3などの生成AIを活用して作成しています。

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